• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Research-status Report

長寿関連ミトコンドリア遺伝子情報を用いた行動変容プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 23500859
Research InstitutionShowa University

Principal Investigator

小風 暁  昭和大学, 医学部, 教授 (70271583)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
KeywordsミトコンドリアDNA多型 / 長寿 / 生活習慣 / 交互作用 / 行動変容 / 遺伝的リスク値
Research Abstract

これまでに構築した既存データに対するマイニングによって、Mt5178 C/A多型と生活習慣との健康状態への新たな交互作用を探索した。具体的には、Mt5178C/A多型における飲酒習慣と高LDLコレステロール血症との関係について検討した。女性、糖尿病の既往、データに欠損がある人を除く男性394名(53.9 ± 7.9歳)を解析の対象とした。本研究では高LDLコレステロール血症は血清LDLコレステロール値140mg/dl以上とした。飲酒習慣については、毎日飲む、ときどき飲むが毎日は飲まない、飲まないの3群に分けて検討した。ロジスティック回帰分析を行ったところ、Mt5178C型において飲酒頻度が増えるに従って高LDLコレステロール血症のリスクが低下する傾向を認めた(P for trend = 0.015)。年齢、BMI、喫煙習慣、コーヒー飲用、降圧薬服用の有無で調整したところ、Mt5178C型においてお酒を毎日飲む人はお酒を飲まない人に比較して高LDLコレステロール血症のリスクの有意な低下を認めた(adjusted OR = 0.360, 95% CI: 0.153-0.847, P = 0.019)。さらにMt5178C型においては飲酒頻度が増えるに従って血清LDLコレステロール濃度が低下する傾向を認めた(P for trend = 0.007)。なお、長寿型であるMt5178A型の男性においては飲酒頻度と高LDLコレステロール血症および血清LDLコレステロール濃度との関連は認められなかった。以上の結果をオンラインジャーナルLipids in Health and Diseaseに発表した。なお、行動変容を企図する遺伝的リスク値を疾患別、生活習慣別に明らかにするためのシミュレーションケースを用いた質問票調査は実施できていない。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

質問票調査は実施できていないが、既存データに対するマイニングによるMt5178 C/A多型と生活習慣との健康状態への新たな交互作用の探索については、Mt5178 C/A多型と飲酒習慣との高LDLコレステロール血症リスクへの交互作用については論文にて報告した。また、Mt5178 C/A多型と緑茶飲用との高血圧症リスクへの交互作用、Mt5178 C/A多型と喫煙習慣との脂質異常症リスクへの交互作用、、Mt5178 C/A多型と飲酒習慣との腎機能への交互作用、Mt5178 C/A多型と喫煙および飲酒習慣との血清non-HDLコレステロール濃度への交互作用について論文を作成し、現在3編は投稿中、1編は英文校正中である。また、Mt5178 C/A多型と喫煙習慣との脂質異常症リスクへの交互作用については学会発表も行った。

Strategy for Future Research Activity

行動変容を企図する遺伝的リスク値を疾患別、生活習慣別に明らかにするためのシミュレーションケースを用いた質問票調査については、昭和大学医学部医の倫理委員会の承認を得たのちに、対象者に対してアンケートを配布し、郵送にて回収を行う。データ入力を業者に依頼し、解析までを終了する。既存データに対するマイニングによるMt5178 C/A多型と生活習慣との健康状態への新たな交互作用の探索については、Mt5178 C/A多型とコーヒー飲用との肝機能への交互作用について検討する予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

質問票調査については、質問票の印刷、アンケート送付時および回収時の郵送代、データ入力代として研究費を使用する予定である。新たな交互作用の探索については、論文作成時(修正時を含む)の英文校正代として研究費を使用する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012 2011

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Joint effect of longevity-associated mitochondrial DNA 5178 C/A polymorphism and alcohol consumption on risk of hyper-LDL cholesterolemia in middle-aged Japanese men.2011

    • Author(s)
      Kawamoto T, Kokaze A, Ishikawa M, et al.
    • Journal Title

      Lipids in Health and Disease

      Volume: 10 Pages: 105

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 長寿関連ミトコンドリアDNA多型における喫煙習慣と脂質異常症リスクとの関連解析2012

    • Author(s)
      小風暁、石川守、苅田香苗、他7名.
    • Organizer
      第82回日本衛生学会学術総会
    • Place of Presentation
      京都市
    • Year and Date
      2012年3月25日

URL: 

Published: 2013-07-10  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi