2013 Fiscal Year Annual Research Report
健康成人における血中ビタミンD濃度と身体活動量及び心肺体力との関連
Project/Area Number |
23500864
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
曹 振波 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教 (60571734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 満 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (20192289)
田畑 泉 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (20188402)
石見 佳子 独立行政法人国立健康・栄養研究所, その他部局等, その他 (50154159)
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Keywords | ビタミンD / 心肺体力 / 最大酸素摂取量 / 身体活動 |
Research Abstract |
健康関連体力である筋力及び心肺体力(最大酸素摂取量)が生活習慣病の独立した罹患予測因子であり、特に心肺体力がより強い予測因子であることが疫学研究により明らかにされている。ビタミンDはリガンド依存性核内ビタミンD受容体(VDR) と結合することで標的遺伝子発現を調節していると考えられ、実際にヒトの骨格筋、心筋及び血管においてもVDR の発現が確かめられている。最近では、血中 25(OH)Dと筋力との関連を検討した疫学研究報告は多数みられ、高齢者における血清25(OH)D濃度と筋力との間に正の相関があることが明らかになっている。しかし、若・中年成人を対象とした研究報告は少なく、特に、健康成人における血中25(OH)Dの濃度と心肺体力との関連性が検討された報告はほとんどない。そこで本研究は、健康成人における血中25[OH]D濃度と身体活動量及び心肺体力(最大酸素摂取量)との関連性を検討することを目的とした。20~79歳の日本人成人を対象に、早朝空腹時採血を行い、血中25(OH)Dを酵素免疫測定法で測定した。日常身体活動量の指標として、一軸加速度計を用いて中高強度身体活動量(MVPA)を評価した。心肺体力(CRF)は自転車エルゴメータを用いて最大酸素摂取量を測定した。その結果、客観的に測定された心肺体力および身体活動量は年齢と身体組成などの交絡因子と独立して血中ビタミンD濃度と関連することが判明した。これらの検証によって、生活習慣病を予防するための健康関連体力の維持・向上にとって重要なエビデンスを提示する。
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Research Products
(8 results)