2013 Fiscal Year Annual Research Report
性周期からみた持久的運動がDNA損傷に及ぼす影響とそれに伴う乳癌誘発の可能性
Project/Area Number |
23500867
|
Research Institution | International Pacific University |
Principal Investigator |
安田 従生 環太平洋大学, 体育学部, 准教授 (00467119)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷岡 利裕 昭和大学, 薬学部, 助教 (80360585)
|
Keywords | 応用健康科学 / 運動処方 / 運動療法 / 酸化ストレス |
Research Abstract |
平成23、24年度の研究結果[一過性の中強度(60%VO2peak)・長時間(2時間)自転車運動による性周期(卵胞期及び黄体期)におけるDNA損傷及び修復(尿中8-hydroxy-2'-deoxyguanosine:8-OHdG)に顕著な差はない]に基づき、平成25年度では、乳癌誘発に関連するマーカー(尿中2-hydroxyestrone:2-OHE1及び16α-hydroxyestrone:16α-OHE1)を中心に定量した。有酸素運動を長期的に実施することにより、2-OHE1量を増加させ、16α-OHE1量を減少させることで、2-OHE1/16α-OHE1比が高くなり、このことが乳癌リスクの低下に関連していることが知られている。本研究では、DNA損傷及び修復の検討と同様に、性周期を考慮した一過性の中強度・長時間自転車運動(有酸素運動)による2-OHE1/16α-OHE1比を検討した。結果として、性周期及び運動前後で顕著な差は認められなかった。これらの結果から、2-OHE1/16α-OHE1比を増加させるには、継続的な有酸素運動を実施する必要性が示唆された。つまり、閉経前女性における乳癌予防効果を得るには、長期的な有酸素運動の実施が必要であることが推察された。
|
Research Products
(2 results)