2011 Fiscal Year Research-status Report
総合的な生活資源教育からみた高等学校の生活設計教育のあり方に関する研究
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23500876
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
尾島 恭子 金沢大学, 学校教育系, 教授 (20293326)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 家庭経営 / 家庭経済 / 生活資源 |
Research Abstract |
本研究は,経済的資源のみに偏重しない総合的な生活資源教育の展開を目指すものであり,高校生を対象に,金銭に限らず様々な資源の重要性を自覚できる総合的な生活資源管理教育のあり方を提示することを目的としている。 本年度は,高等学校家庭科における授業の実施と,授業前後での生徒の生活資源管理意識の変化の確認を行うことを目指して研究を進めた。その過程において,実際に高等学校の家庭科担当教諭との打ち合わせの段階で,研究者の提示した「総合的資源管理」の重要性を強調する授業内容に対して,授業者からは,授業として実践するための工夫が提案され,それを踏まえて授業内容が検討された。授業においては,総合的資源として,経済的資源として小遣い等の「金銭」と,モノとしての「財」,空間的資源として個人部屋等の「静的空間」と「活動空間」,時間的資源として「学業時間」「自由時間」,人的資源として「学力」「生活能力」,対人的資源として「家族関係」「友人関係」など,高校段階において身近に考えることのできる具体例を挙げて説明することとした。 ただし,授業を実践する段階で,とくに,授業時間数が限られる中で,従来の「生涯を見通し、ライフイベントを考える」「経済的な自立にむけて準備する」等の課題を入れつつも,「総合的資源管理」の重要性を強調する授業を実施すること自体,その準備にかなりの時間を要する結果となった。 なお,当初の予定では,上記内容を学習した生徒の生活資源管理意識の定着度を探る調査も計画していたが,本年度は,実践できる授業内容の検討に取り組むことが主たる活動となったため,調査に関しては,次年度以降に実施することとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は,高等学校家庭科における授業の実施と,授業前後での生徒の生活資源管理意識の変化の確認を行うことを目指して研究を進めた。実際に高等学校の家庭科担当教諭との打ち合わせの段階で、研究者の提示した「総合的資源管理」の重要性を強調する授業内容に対して,授業者からは,授業として実践するための工夫が提案されたため,実践できる授業内容を検討するのにかなりの時間を要する結果となった。 当初の予定では,上記内容を学習した生徒の生活資源管理意識の定着度を探る調査も計画していたが,本年度は、実践できる授業内容の検討に取り組むことが主たる活動となったため,調査に関しては,試行段階(プレ調査)にとどめ,本調査は次年度以降に実施することとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度においては,前年度に検討を進めた授業内容を実施するとともに,計画段階では初年度に実施する予定であった調査を実施する。その後,上で得られた調査結果を基に,さらに有効な視座・視点を取り入れた,具体的な授業および授業に組み込める題材を検討し,提案する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
前年度は,上記の理由から,当初初年度に計画していた調査の実施・結果の集計・分析にまで至らなかった。その結果,それに関わる経費として次年度使用額が発生したため,次年度請求額を合わせて,調査結果の分析とともに,当初計画通り,具体的な授業の検討・提案を進めていく。
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