2012 Fiscal Year Research-status Report
総合的な生活資源教育からみた高等学校の生活設計教育のあり方に関する研究
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23500876
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
尾島 恭子 金沢大学, 学校教育系, 教授 (20293326)
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Keywords | 家庭経営 / 家庭経済 / 生活資源 |
Research Abstract |
本研究は,経済的資源のみに偏重しない総合的な生活資源教育の展開を目指すものであり、高校生を対象に、金銭に限らず様々な資源の重要性を自覚できる総合的な生活資源管理教育のあり方を提示することを目的としている。 本年度は,高等学校家庭科における前述生活資源教育を取り入れた授業の展開を目指すために、高等学校の家庭科担当教諭と打ち合わせながら研究を進めた。その際、生徒の本授業内容の取り組み方に関する意欲の強弱は、生徒自身の将来設計と大きく関わっているのではないかとの仮設が提起されたため、生徒の実態調査を実施した。その調査においては、高校生の時点で将来についての意識の違いが明確に判断できるものとして、「就職希望」「進学希望」の2つの進路との比較を試みた。具体的には、進路希望の違いによって「大切にしている」資源意識は異なるのではないか、また、生活資源の学びの記憶や要求も異なるのではないか、という内容についての調査である。対象とした高校は金沢市内のH高校であり、2013年3月に2年生(有効回収数161)を対象に調査を実施した。調査対象者のうち、就職予定者は3割、進学予定者は6割、その他は迷っている者などである。調査の結果、進路の違いで資源意識や学びについて明確かつ如実な相違は確認できなかったものの、全体として、生活資源の学びの時期には理想と現実とのずれもあることが確認でき、今後の高校での生活設計教育の導入に有意な方策の提案が可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は、前年度に実施した家庭科担当教諭との打ち合わせおよびプレ調査を踏まえた結果、当初予定していた調査内容に若干の変更が求められたため、その検討に時間を有した。さらに家庭科担当教諭との打ち合わせ日程の調整などもあったため、調査票の完成までに時間を要する結果となった。そこで、年度内に調査は実施したが、その公表は次年度に実施することとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度においては、前年度に実施した調査結果の公表とともに、それを踏まえた具体的な授業及び授業に組み込める題材を検討し、提案する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
前年度は、上記の理由から、当初初年度に計画していた調査結果の公表・報告までに至らなかった。その結果、それにかかわる経費として次年度使用額が発生したため、次年度請求額を合わせて、調査結果の公表とともに、当初計画通り、具体的な授業の検討・提案を進めていく。
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