2013 Fiscal Year Research-status Report
総合的な生活資源教育からみた高等学校の生活設計教育のあり方に関する研究
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23500876
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
尾島 恭子 金沢大学, 学校教育系, 教授 (20293326)
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Keywords | 生活資源 |
Research Abstract |
本研究は、経済的資源のみに偏重しない総合的な生活資源教育の展開を目指すものであり、高校生を対象に、金銭に限らず様々な資源の重要性を自覚できる総合的な生活資源管理教育のあり方を提示することを目的としている。 本年度は、昨年度までの検討を踏まえて、高校生の段階において短期・中期・長期生活設計としてどのようなことが重要であるのかを確認した。そこからは中・長期生活設計では経済的資源が重要であることが再認識できたが、一方で、短期生活設計においては時間的資源が重要であることが確認できた。さらに、2013年3月に実施した調査(金沢市内のH高校の2年生(有効回収数161))を詳細に分析・検討した結果、従来までの高校家庭科における生活設計の学習内容にさらに新たな視点を加えた授業案の作成が可能となった。今回の調査結果から、とくに、生徒の意識として生活資源管理の現状および将来をどのように考えているのか、また小・中・高校のいつの段階で何を学んできたのか、あるいは学ぶ必要があるのかを、経済・時間・空間・人的・対人的の各生活資源別に確認することができた。それにより、高校生の生活資源管理の現状と課題はもとより、高校段階の生活設計教育の課題も露呈させることとなった。そしてそれらは、本研究が目的として掲げていた‘金銭のみに偏重しない総合的な生活資源管理の在り方が求められている’ことを支持する結果となった。 なお、今回明らかになった内容の詳細は、今後各所にて報告予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は、前年度の調査を分析し、新たな授業内容の検討を進めた。もともと、研究の過程において、高校教師との打ち合わせの中では当初の計画通りに進まない事態も想定し、最終年度に諸々の発表を計画していたが、その発表の準備が若干遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度においては、前年度までに実施した調査結果・授業案の公表とともに、教員研修会なども利用して授業内容、さらにはその教材化に関して積極的に紹介する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
42,246円の残額については、雑誌への論文投稿が年度内に準備できなかったことにもよる。 次年度は、公開・公表の年度とするため、積極的に雑誌等に発表する。
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Research Products
(1 results)