2011 Fiscal Year Research-status Report
都市度別に見たリタイア期夫婦の夫婦役割関係とパーソナル・ネットワークに関する研究
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23500895
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
立山 徳子 関東学院大学, 人間環境学部, 准教授 (00327248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松信 ひろみ 駒澤大学, 文学部, 准教授 (00331538)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 都市度 / リタイア期夫婦 / 夫婦関係 / パーソナル・ネットワーク / 生活満足度 |
Research Abstract |
本年度は研究助成期間の初年度にあたるため、来年度の本調査の準備期間と位置づけた研究関連文献の購読や調査対象値の選定作業を中心を行った。具体的には、本研究テーマに関連する事項を1)リタイア期の生活体験、2)団塊世代、3)夫婦関係、4)パーソナル・ネットワークといった本研究のキーワードに乗っ取った関連文献を購読し、調査の枠組みや解釈を助ける材料を蓄積することにつとめた。 また調査対象地の選定については、2010年に実施された最新の国勢調査データを利用し、東京都、神奈川県、千葉県の各自治体におけるリタイア期(男性の年齢が2012年に60歳前後になる者)に該当する人口を調べ、特に都心部、郊外部、村落部に相当する自治体別に調査対象値を絞り込む作業を行った。こうして選定された調査対象地自治体に対しては、目下のところ、サンプリング作業に必要とされる選挙人名簿、または住民基本台帳のいずれかが公開可能であるか、その手続きなどについて問い合わせの作業をしているところである。 また上記の一連の作業とは別に、2012年度実施される本調査に向けて、どのような調査項目が必要かといった検討も進めている。基本的な調査項目であるフェース項目以外に、本研究の主眼であるネットワーク関連項目、夫婦関係の測定項目、また職業生活現役時代(ファースト・ライフ)と引退後(セカンド・ライフ)の変化をとらえるような質問項目などを目下、工夫をしながら作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおよそ予定していた研究事項の項目は順調にこなされている。調査対象地としての自治体候補はすでに選定ずみであるが、今後、各自治体が住民情報に関する名簿(住民基本台帳や選挙人名簿)を公開しているか、また特に選挙人名簿の場合には、本調査実施年である2012年中に国政選挙の可能性から、いささか公開・閲覧には難色をしめされる場合が危惧され、若干、調査地の選定作業に時間を要している。しかし、全体としての作業は順調とみてよいだろう。
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Strategy for Future Research Activity |
2012年度は本調査実施の年である。以下は2012年度中の研究作業項目である。1)調査対象地での対象者サンプリング作業、2)調査票の作成、3)調査票による郵送調査の実施4)調査票の回収、5)調査データのクリーニング・コーディング、6)データの入力、7)基本統計の確認作業
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2012年度に実施される本調査のために研究費を使用する。主な費用の支出内容は以下のとおり。1)サンプリング作業のためのアルバイト代、交通費、2)調査票郵送費、3)調査票印刷費4)調査データの入力作業人件費、5)その他、物品、文献の購入費 尚、今年度研究予算にあったパソコンなどの物品購入を次年度により必要性を認められると判断したため、残額を残すことになった。次年度(平成24年度)に計画される大規模調査の実施ならびにその後のデータ入力などの作業によって、これらの残額が消化される予定である。
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