2013 Fiscal Year Research-status Report
都市度別に見たリタイア期夫婦の夫婦役割関係とパーソナル・ネットワークに関する研究
Project/Area Number |
23500895
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
立山 徳子 関東学院大学, 人間環境学部, 教授 (00327248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松信 ひろみ 駒澤大学, 文学部, 教授 (00331538)
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Keywords | 都市度 / パーソナル・ネットワーク / 夫婦役割 / 夫婦間勢力関係 / リタイア期 |
Research Abstract |
平成25年度は、研究代表者ならびに研究分担者ともに以下の内容の研究内容を進めた. 1)平成24年度に実施されたアンケート調査のデータ・クリーニング作業を実施した。サンプル数は都心・郊外・村落のそれぞれに750組(夫750人、妻750人)とし、総合計2250組(夫2250人、妻2250人)である。このうち、回収票数は夫票340票、妻票339票で、夫婦両方がそろった回収組数は335組であった。回収率は夫票・妻票ともに15.1%、夫婦票は14.9%となる。これらの回収票について、データ入力をした後、データクリーニング作業を行った. 2)各自研究テーマからアンケート調査データの分析を実施中である。立山は「リタイア期夫婦のパーソナル・ネットワークー主たる変数とパーソナル・ネットワークとの関連分析」を執筆。この中でパーソナル・ネットワークに影響を与える基礎的な変数の洗い出しを行った.執筆内容は『関東学院大学 人間環境学会紀要』第21号に掲載済みである。 また松信は「リタイア期夫婦における夫婦の勢力関係」を執筆。夫婦勢力構造に関連する変数の確認を行っている。執筆内容は『駒澤社会学研究』第46巻に掲載済みである。 3)上記アンケート調査データ分析を補足するものとして、インタビュー調査の実施中である。インタビューでは、職業引退後の生活パターン、職業引退前と引退後のパーソナル・ネットワークの変化、また引退後の夫婦や役割関係の変化、引退後生活における不安や心配、また生き甲斐など非構造化された形式でインタビューを実施している。このインタビューにはアンケート調査時点でインタビューへの協力を申し出てくれた回答者に、郵送で依頼文を出し、返信のあった者に随時インタビュー日時を設定して実施されている。インタビュー自体は2014年度にも渡って実施中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた平成25年度の研究計画内容を、計画どおり進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、当初の計画どおり、インタビュー調査の継続ならびにアンケート調査データの更なる詳細な分析を進める予定である。特にアンケート調査データの分析に関しては、平成25年度段階のでの研究成果報告は基礎的なデータ間の関連確認にとどめられたものなので、本年度の分析作業では仮説検証レベルの分析を進める予定である。またこれらは可能な限り、国内・国外の学会報告または論文発表の形で報告をする予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度に計画されていたインタビュー調査を平成26年度にも継続する予定であること、またすでに実施されたインタビュー調査のテープ起こし作業費用が、実質的に平成26年度予算による支出となる予定であることから、次年度使用額が生じた状態になっている。 平成26年度予算において予定通り、計画された研究業務内容の遂行とともに消化される予定である。
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Research Products
(2 results)