2011 Fiscal Year Research-status Report
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23500900
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Research Institution | Kokugakuin Tochigi Junior College |
Principal Investigator |
永田 晴子 國學院大學栃木短期大学, その他部局等, 准教授 (20442030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 千恵子 尚絅学院大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (30233737)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 父子家庭 / 生活実態 / 家族関係 |
Research Abstract |
本研究では、父子家庭の生活実態と意識を明らかにする質的調査を通して、自立支援の具体的な課題を明らかににすることを目的としている。また、父子家庭へのインタビューによる追跡調査を実施し、意識や心理面での変化を捉え、父子家庭へのメンタルヘルスケア充実へ向けた課題を明らかにすることも目的としている。本年度の取り組みは以下の通りである。(1)インタビュー調査の結果分析・調査の実施:東日本大震災の影響を受け、平成23年3月に予定していたインタビュー調査は実施することができなかった。そのため、研究計画実施内容について再度協議を行い、本年度実施予定であったインタビュー調査についても、次年度以降に実施することとした。(2)父子家庭及び父子家庭の子どもたちを取り上げた文献レビュー:「父子家庭」「父子世帯」をキーワードに、新聞記事の収集と内容分析、文献の収集および文献レビューに取り組んだ。新聞記事の分析では、計画では過去20年間を予定していたが、記事件数の推移や社会の動向を踏まえ、分析対象の期間を延ばし過去30年間の分析を行った。収集した記事のうち、朝日新聞の記事665件の分析結果については、平成24年5月に開催される第64回日本家政学会大会にて、口頭発表を行う。文献レビューについては、「父子家庭」「父子世帯」「ひとり親家庭」「ひとり親世帯」をキーワードとする172件の研究論文を収集し、情報の整理と分析を行った。(3)アンケート調査プレテストの実施:これまでに行ったインタビュー調査の結果や、行政機関などで実施されたひとり親家庭の生活実態調査の調査項目をもとに、調査項目の選定と新規項目について検討し、調査票案を作成した。また、当事者団体関係者と、作成した調査内容について意見交換を行い、調査項目の追加修正を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度実施予定であったインタビュー調査については、東日本大震災の影響により研究実施計画を変更し、次年度の実施とすることとした。それ以外の研究計画の内容については、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度では、アンケート調査の実施とインタビュー調査の実施を予定している。また、本年度行った、父子家庭に関係する文献レビューの研究成果について学会発表を予定している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究計画を変更し次年度以降に実施することとした、インタビュー調査にかかる費用が、次年度に使用する予定の研究費となっている。また、研究成果の学会発表も次年度以降に実施することとした。そのため、学会発表にかかる費用も、次年度に使用する予定の研究費となっている。 次年度の研究費では、研究実施計画にあるアンケート調査の実施に加え、計画を変更し次年度以降に行うこととしたインタビュー調査の実施、研究成果の学会発表についての使用も予定している。
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