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2011 Fiscal Year Research-status Report

メラミン樹脂製食器の保温冷中におけるホルムアルデヒドの食品への溶出および吸着量

Research Project

Project/Area Number 23500933
Research InstitutionChiba Prefectural University of Health Sciences

Principal Investigator

山田 正子  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (10259103)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 細山田 康恵  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (70196608)
山内 好江  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助手 (40461777)
瀬戸 美江  共立女子大学, 家政学部, 准教授 (10226673)
澤田 崇子  関西福祉科学大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (50249421)
藤本 健四郎  郡山女子大学, 家政学部, 教授 (00005620)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywordsメラミン樹脂製食器
Research Abstract

メラミン樹脂は,メラミンとホルムアルデヒドを重合して作られた合成樹脂であり,給食施設でもメラミン樹脂製食器として利用されている。病院等では,適時適温給食を提供するために,料理を盛り付けた食器に蓋をし,保温冷配膳車で各階に運ぶ。この時,メラミン樹脂製食器からホルムアルデヒドが食品中に溶出,および放散したホルムアルデヒドが食品に吸着していれば,喫食者の健康被害が危惧される。しかし,溶出または吸着していても,その量が少なければ,メラミン樹脂製食器の更なる安全性を示すことができる。そこで本研究は,メラミン樹脂製食器の保温冷中におけるホルムアルデヒドの食品への溶出および吸着量を調べることを目的とした。 23年度は,給食施設における食器の使用状況調査を行った。調査は8月~9月に行った。研究担当者は,調査に関する業績もある研究分担者の瀬戸,澤田および藤本が主として行い,山田と細山田も集計を行った。調査内容は,使用している食器の種類,使用期間,食器洗浄機の使用の有無,保温冷配膳車の使用の有無,保温冷配膳車の設定温度等とした。調査対象施設は,全国の病院,高齢者福祉施設,保育所とし,合計1940か所に郵送でアンケート用紙を郵送し,回収率は約45%であった。結果は,保温冷配膳車を使用している施設は,病院で45.8%,特別養護老人施設(以下特老)で40.8%であり,保育所で使用している施設はなかった。保温冷配膳車の保温温度は病院も特老も65℃が最も多く,保冷温度は病院も特老も5℃が最も多かった。集計はまだ終了していないため,引き続き行っていく。 23年度は,上記調査結果をもとに,メラミン樹脂製食器の表面積測定およびメラミン食器を加温した時の内部の温湿度測定を行う予定であったが,することができなかったため,24年度に行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

23年度は,(1)給食施設における食器の使用状況調査,(2)メラミン樹脂製食器の表面積測定および(3)メラミン食器を加温した時の内部の温湿度測定を行う予定であったが,(1)の給食施設における食器の使用状況調査しか行うことができなかった。この原因は,本務校の仕事が,予想以上に多かったためである。24年度は,23年度にすることができなかった実験を行う。

Strategy for Future Research Activity

24年度は,23年度に行えなかった(1)ビーズ法を用いたメラミン樹脂製食器の表面積測定,(2)メラミン樹脂製の保温食器を加温した時の内部の温湿度測定を行う。(2)の実験方法としては,23年度に行った食器の使用状況調査の結果から,食器の保温冷温度を決め,蓋をした時の保温および保冷時の食器内部の温湿度を測定する。すなわち,恒温湿機の中に,蓋に穴を開け温湿度を測定できる熱電対を差し込んだメラミン樹脂製保温食器を入れ,食器内部の温湿度を測定する。この結果を基に,今年度行う予定であるホルムアルデヒド放散量および溶出量測定に関わる測定条件を決定する。 次に,24年度実施予定であったメラミン樹脂製保温食器からのホルムアルデヒド放散量の測定を行う。実験方法は,食器の洗浄および乾燥が1,100,200,300,400,500回目の時に,自動車部品-内装材-揮発性有機化合物放散測定方法によるサンプリングバッグを用いる方法を一部変更した方法で,ホルムアルデヒドの放散量の測定を行う。食器の洗浄は,中性洗剤とスポンジたわしで洗浄した後,40℃の温湯ですすぎ,85℃で30分間乾燥する作業を繰り返す。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

25年度は,メラミン樹脂製食器からのホルムアルデヒド溶出および吸着量の測定を行う。実験方法は,食器に水等を入れ,時計皿で蓋をし,所定温度で所定時間保持した後の溶出液をアセチルアセトン法で測定する。蓋から放散したホルムアルデヒドの食品への吸着量は,メラミン樹脂製食器の水等を入れ,メラミン樹脂製の蓋をし,水浴中で所定温度で所定時間保持した後の溶出液をアセチルアセトン法で測定する。 これら実験にかかるメラミン樹脂製食器,試薬,ガラス器具等を25年は購入する予定である。

URL: 

Published: 2013-07-10  

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