2011 Fiscal Year Research-status Report
生体内酸化ストレスの定量的評価システムを用いた水素分子による糖尿病改善効果の解析
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23500971
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
上村 尚美 日本医科大学, 付置研究所, 講師 (60283800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 成男 日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00125832)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 酸化ストレス / 抗酸化剤 |
Research Abstract |
申請者らは、これまでの研究により、水素分子(H2)が抗酸化物質として優れており、2型糖尿病モデル動物(db/db マウス)に水素分子を投与することによって、高血糖や肥満が改善することを発見した。本研究では、生体内の酸化ストレスを定量評価できる糖尿病モデルマウスを開発し、糖尿病の発症と進行における酸化ストレスの発生と水素分子による除去を時空間的に明らかにする。さらに、特徴の異なる数種類のモデルマウスを用いて糖尿病の基礎的研究を行い、水素分子の作用点を明らかにすることを目的としている。23年度は、生体内での酸化ストレスの検出のためのモデルマウスを作製した。roGFP(生体内の酸化還元状態により蛍光が変化する緑色蛍光タンパク質)を発現するトランスジェニックマウスを作製した。活性酸素の発生源は細胞内にいくつか存在するが、ミトコンドリアが第一の活性酸素発生源である。ミトコンドリアは、酸素を利用して電気エネルギーをATPの化学エネルギーに変換するが、その際に、一部の電子が漏れ出て酸素と結合し活性酸素を生じる。細胞内の活性酸素の発生場所をミトコンドリア内とそれ以外を区別するためにミトコンドリアへのターゲットシグナルを付加したミトコンドリア局在タイプのroGFPを発現するトランスジェニックマウス(MRO)と細胞全体にroGFPが発現するトランスジェニックマウス(CRO)の2種類を作製した。今後は、この2種類のトランスジェニックマウスを用いて生体内での酸化還元状態を解析していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画にあった生体内の酸化ストレスを定量評価できるトランスジェニックマウスを作製し、解析の準備が整ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
作製した2種類のトランスジェニックマウスを用いて生体内での酸化還元状態を解析していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
計画の変更なし
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