2012 Fiscal Year Research-status Report
食習慣による味覚感受性および唾液バイオマーカーへの影響
Project/Area Number |
23500977
|
Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
米浪 直子 京都女子大学, 家政学部, 准教授 (70291979)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若村 智子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40240452)
|
Keywords | 生活習慣 / 生体リズム / 体温 / 唾液バイオマーカー / 味覚 / エネルギー代謝 / 朝食 / 食習慣 |
Research Abstract |
生活習慣調査(睡眠覚醒リズム、食習慣、運動習慣、メンタルヘルス、その他喫煙、服薬状況)、朝型夜型質問紙(Horne & Ostbergの19項目)、食物摂取頻度調査(FFQg)により、朝型夜型タイプの生活習慣は朝食摂取の頻度および各種栄養素摂取量と関連が見られた。食習慣に着目し、朝食欠食の習慣が唾液バイオマーカーの日内リズムに及ぼす影響を検討し、朝食欠食習慣のある群では起床時のコルチゾル分泌量は低く、朝食欠食習慣のない群とは唾液中コルチゾル分泌の日内リズムに相違点が見られた。また、朝食欠食習慣のある群は、朝食欠食習慣のない群と比べて甘味、酸味、塩味の味覚感受性が低く、特に午後に低値を示す傾向が見られた。朝食の食事量、食事内容(食事組成)によるエネルギー代謝への影響を検討し、高たんぱく質を運動後に摂取すると脂質の燃焼を促進するとともに熱産生量も増加する可能性が示唆された。高脂質食では中鎖脂肪酸を含有した食事を運動後に摂取すると長鎖脂肪酸摂取時に比べて速やかに代謝され、食事誘発性体熱産生の亢進が見られた。大学生の食習慣を含む生活習慣と健康状況の関連について調査し、女性はホルモン等の影響で男性よりも便秘になりやすく、男性の方は食事や生活リズムなどの生活習慣の影響で便秘が生じる傾向が示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、生活習慣調査(睡眠覚醒リズム、食習慣、運動習慣、メンタルヘルス、その他喫煙、服薬状況)、朝型夜型質問紙(Horne & Ostbergの19項目)、食物摂取頻度調査(FFQg)について、23年度同様に行い、データを増やして再現性およびデータの分布を確認することができた。朝食の食事量や食事内容(組成)による体温への影響についてはまだ結果が得られていないが、エネルギー代謝への影響については成果が得られた。まだデータ数は少ないものの朝食欠食の習慣が唾液バイオマーカーの日内リズム、味覚感受性に及ぼす影響について検討することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
生活習慣調査(睡眠覚醒リズム、食習慣、運動習慣、メンタルヘルス、その他喫煙、服薬状況)、朝型夜型質問紙(Horne & Ostbergの19項目)、食物摂取頻度調査(FFQg)を継続して行い、朝型夜型タイプの生活習慣と朝食摂取の頻度および各種栄養素摂取量との関連について明らかにする。朝食欠食の習慣が唾液バイオマーカーの日内リズム、味覚感受性に及ぼす影響についてもデータ数を増やして分析を行い、唾液バイオマーカー、味覚感受性、エネルギー代謝および体温の関連について検討する。朝食の食事量、食事内容(食事組成)によるエネルギー代謝および体温への影響について、運動条件だけでなく安静条件についても検討する。さらに、大学生の食習慣を含む生活習慣と健康状況の関連について、継続して調査し、データを増やして再現性およびデータの分布を確認する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
|
Research Products
(3 results)