2013 Fiscal Year Annual Research Report
食用担子菌におけるスフィンゴ糖脂質の偏在性と第三次機能の科学的評価
Project/Area Number |
23500980
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Research Institution | Soai University |
Principal Investigator |
水野 淨子 相愛大学, 人間発達学部, その他 (90190652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 永年 帝塚山大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80326256)
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Keywords | グルコシルセラミド / 免疫賦活作用 |
Research Abstract |
本研究では、ヤマブシタケ(Hericium erinaceum)、ヤマチャタケ(Flammulina velutipes)、マイタケ(Glifola frondosa)菌床及びマツタケ(Tricholoma matsutake)に含まれる総脂質およびアルカリ安定化脂質の含量とその構造解析および免疫賦活作用を検討した。 薄層クロマトグラフィーを用いて各種キノコの脂質成分の分布を検討したところ、ヤマブシタケ、ヤマチャタケ、マイタケ菌床及びマツタケには、エノキ、マイタケに含まれる構造既知のGSL-1及びGSL-2と同じRf値にスポットが確認された。また、マツタケのGSL-1をMALDI-TOF/MS解析した結果、m/z 766を中心とした -[M+Na]+疑似分子イオンを検出した。この結果からヤマブシタケ、ヤマチャタケ、マイタケ菌床及びマツタケには、エノキ、マイタケと類似した糖脂質glucosyl-ceramidoが含まれることが推察された。 マチャタケ、ヤマブシタケおよびマツタケの総脂質を腹腔内に投与したマウス腹腔内の白血球数は30%グリセリン/生理食塩水のみを投与した対照群に比べて著しく高い値を示した。この結果から、マウス腹腔内に投与したきのこ脂質成分は腸管および腹膜から吸収されることなく、マクロファージ・好中球などの白血球に抗原認識されていることが明らかとなった。ヤマチャタケ、ヤマブシタケおよびマツタケは属レベルが異なるものの、いずれの総脂質でも免疫賦活作用が明らかにされていることから、きのこ総脂質における免疫賦活作用は担子菌門共通である可能性が示唆された。
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Research Products
(2 results)