2012 Fiscal Year Research-status Report
三陸沿岸養殖漁家の食生活と環境微量元素暴露・負荷量の経年変動に関する研究
Project/Area Number |
23500991
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Research Institution | Morioka Junior College,Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
千葉 啓子 岩手県立大学盛岡短期大学部, 生活科学科, 教授 (90197137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 孝男 東北文教大学, 人間科学部, 教授 (20004608)
中塚 晴夫 宮城大学, 看護学部, 教授 (70164225)
猿渡 英之 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (30221287)
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Keywords | 環境微量元素 / 食生活 / 陰膳実測法 |
Research Abstract |
前年度調査収集した陰膳食事試料、その他生体試料、健診項目等について、試料、データの整理・保存に務めた。食事試料は分析用、保存用に分けて収納し、分析用については分析前処理を行った。一方、食事票に記載された食事内容の整理として、聞き取り2日、陰膳1日、計3日分について、栄養価計算および集計を実施した。3日間の食事内容はさらに朝食、昼食、夕食、間食別に集計し、さらに性別、年齢階級別に集計した。栄養素等摂取量、食品群別摂取量について、詳細にデータ整理を行なっており、この作業は現在も継続中である。これらの集計データは集計の終了した元素から研究成果として学会発表や論文作成を始めている。とくに今回の解析から食品成分表に加わったヨウ素等の元素については公衆衛生、栄養関係の学会において既に報告を行っている。 また、調査協力を得た対象者へ栄養素等摂取量、食品群別摂取量、摂取品目数、摂取頻度等について管理栄養士の解説を加えて、直接本人に報告している。対象者個人へのデータ還元の他、対象者全体への報告会や、調理研修会などのリクエストには極力、協力している。現在、生体試料の尿、血液、毛髪について分析準備を行っており、これら試料中に含有される必須元素、微量元素、さらに有害元素についての分析、解析を進めたい。また、東日本大震災・津波の影響で調査が実施できない沿岸漁家の対象者については聞き取りもしくはアンケートによる食事調査を試みたく、現在計画中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
未だ漁家については陰膳調査が実施されていないが、対象グループの農業従事者については現在も新規の調査対象者に交渉中であり、ある程度まとまった人数の調査をすることが可能と考えている。陰膳は精度良く実施されており、上記の達成度と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目までに実施した研究手法と各自の分担で継続実施する事を考えている。現在新規陰膳対象者を選定中であるが、最終年度であり、まとめ切れる範囲での実施を考えている。元素分析に関しては機器分析に時間と経費が掛かる事から測定元素を選択して開始したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
最終年度であり、新規の対象者確保は1地域にとどめ、試料分析・解析に主として経費を掛けるようにする。
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Research Products
(2 results)