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2013 Fiscal Year Research-status Report

消費者への効果的な食品表示教育方法の検討―個人レベルのリスク管理のために

Research Project

Project/Area Number 23500994
Research InstitutionKyoto Bunkyo Junior College

Principal Investigator

田中 恵子  京都文教短期大学, 食物栄養学科, 教授 (90450098)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 坂本 裕子  京都文教短期大学, 食物栄養学科, 教授 (20269765)
池田 順子  京都文教短期大学, その他部局等, 教授 (30076880)
森 美奈子  京都文教短期大学, 食物栄養学科, 准教授 (30469530)
Keywords食品表示教育 / 食のリスク / リスクコミュニケ-ション / 食育 / 幼児 / 母親
Research Abstract

食の多様化が進む現代において、食のリスクを低減させるために、リスクマインド(安全を科学的に考える心)を習得して、食の安全に関する正しい知識と理解を身につけることが求められている。本研究は、個人レベルでの食のリスク管理力を高めるために、リスクマネージメントツールである食品表示の活用の推進を含めた食のリスク教育方法を確立することを目標とした。
本年度は、就学前の幼児をもつ母親を対象とした調査を実施して、母親の食品表示の参考状況と、食のリスクに関わる基本的な考え方や、子どもの食のリスクについての認識、関連する知識の状況などを調べ、子どもの食のリスクを低減していくための母親へのリスクコミュニケーションのあり方を検討した。就学前の幼児をもつ母親の実態として、保育者がリスク管理をしていく必要性が高いと考えられる有害微生物や食品の誤嚥・窒息よりも、実質的な健康障害が発生していない放射性物質や食品添加物などをよりリスクが高い問題として認識している者が少なくないことが明らかとなった。 また、母親の多くは、食品表示の情報を参考にする習慣を身につけてはいるが、その行動は、必ずしも科学的に適切なリスク認識に基づいていないことが示唆された。一方、幼児にとってリスクが高いと考えられる食品による誤嚥・窒息を予防するための食品の与え方の知識がない割合が40%に達していたことや、病原性微生物による食中毒予防の基本である調理中の適切な手洗の習慣が身についていない割合が15%であったことから、母親への食のリスクコミュニケーションを積極的に推進していく必要性が示された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

就学前の子どもをもつ母親を対象とした食のリスクに関する調査を実施して、対象者のリスク認知に対応したリスクコミュニケーションのあり方を考察することができた。平成26年度実施予定の調査では、さらに食生活全体の視点からの考察を加えた上での統括が行える予定である。

Strategy for Future Research Activity

平成26年度は、家庭を含めた食育の現場における食品表示の活用も含めた食のリスクコミュニケーション実施のための基礎資料となる調査を追加して行い、得られた結果をもとにリーフレットなどの媒体を作成して、その効果を検証する予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成25年度に実施した研究に追加する内容が生じたため、平成25年度に予定していた教材作成と成果公表(学会発表と論文投稿)を平成26年度に延期したため。
本研究を統括するための追加調査の実施費用と成果公表のための旅費、教材作成費用として使用予定。

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Published: 2015-05-28  

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