Research Abstract |
平成25年度に関しては,以下の研究成果を得ることができた。 (1)ソフト開発に関しては, これまでの成果を踏まえて, 次の改良を行った。a.windows8でのマルチタッチへの対応, b.複数のレイヤーの利用による円滑な表示, c.オフラインでの利用の工夫。(2)24年度に, コンテンツ開発の主軸をGCWikiからGC/Resource Centerに変更したが, このGC/Resource Centerの中で, 新規の研究授業に関連する教材例などを追加することを行うとともに,既存のGC/Wikiでのコンテンツを, 従来のGC/Javaベースのものから, GC/html5ベースのものに移植する作業を開始し, 基本的なコンテンツ(授業の基本, 作図の手引き)などはすべて完了し, ケーススタディなどに関しては, 基本的なものを移植した。(3) 研究授業の実施と協議会による検討を, 次の学校で実施した。愛知教育大学附属名古屋中学校, 愛知教育大学附属岡崎中学校, 神奈川県川崎市立玉川中学校, 宮崎県日向市立日向中学校,愛知県岡崎市立葵中学校, 愛知県みよし市立南中学校, 東京都足立区立第12中学校, 北海道札幌市立札幌中学校。これらの実践と協議によって, 4人グループでiPadを使った授業に関して, 1時間構成の授業と2時間構成の授業の違いなどについての知見を得ることができた。 上記も含めて,期間全体では,次の成果をおさめることができた。(1) 既存の作図ツール GC/Win等とほぼ同等の機能を持ったGC/html5を, html5 + JavaScriptを使うことによって実現することができた。(2) GC/html5は, iPadやPC, Androidなど多くの機器で動作することができることを確認できた。(3) 実際に, iPad上でGC?html5を使った授業実践を, 3年間で10校以上, 20実践以上を行うことができた。(4) さらに, 4人に1台のiPadを使ったグループ学習のための教材開発や授業実践のためのノウハウを蓄積することができた。
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