2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23501022
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
大岩 幸太郎 大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (90223726)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | iCard / iPhone/iPadアプリ / かけ算 / 九九 |
Research Abstract |
数字を通して楽しく勉強できる環境を実現するために,PC上で動作するアプリケーションソフトの開発ではなく,iOSで動作するiPhone/iPadアプリケーションソフトの開発を優先した。その結果,本年度は次に述べる研究を実施した。(1)「iCard-X」のユーザーインターフェースの設計と開発 「iCard」とは,「0」から「9」迄の1桁の数字をオリジナルにデザインしカードである。このiCardをデザインした理由は,iPhone/iPad上で表示されたiCardを学習者が進んでタップしたくなる様に促すためである。次に,今回開発したかけ算の九九を練習するためのiCardの操作方法を,4枚のiCardが「7」「9」「2」「8」と呈示された時を例に述べる。この九九の練習ソフトでは,かけ算記号と等号の文字は表示しない。<操作方法1>操作方法1では,「7」と「8」のカードをそれぞれ順番にタップしたまま位置を移動し,「8」「9」「7」「2」とした後で,「答え合わせ」ボタンをタップすると正誤が判定され,次の問題が呈示される。<操作方法2>操作方法2では,表示された4枚のカードの下に,カードと同じサイズの4つの白い枠を用意して,1枚ずつタップして移動し「8972」となる様に配置した後,白いボタンをタップすると次の問題が呈示される。白い枠の中に手書きした文字を認識する解答方法についても検討した。(2)学習履歴情報収集のためのソフトの検討 <操作方法1>及び<操作方法2>でも,全ての問題が終了した後に,各問題に対する正誤と1問当たりの解答所要時間,正解率等の学習履歴情報の表示が出来る。しかしながら,これらの学習履歴情報は,使用した各iPhone及びiPad上に蓄積されているために,パソコン上に用意したサーバに転送する必要があるため,サーバとiPhone及びiPadの通信ソフトを開発した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
iPhone/iPadアプリケーションの開発には,MacPC上に"iPhone SDK"と呼ばれる開発ツールをダウンロードし用意する必要がある。更に,問題となるのは,MacPC上で開発したソフトをiPhone/iPadの実機にインストールすることである。これに関しては市販されている開発用テキストには記されているが,それだけでは情報が不足しており,実際にiPhone/iPadの実機にインストールすることは難しかった。 しかしながら,現在では,その一定のやり方についてはマスター出来たと判断している。この点が現在広く普及しているiPhone/iPadアプリケーションソフトを開発するのと同様に予想外の困難であった。従って,ターゲット上でダウンロードした開発環境でユーザーインターフェースの良い学習ソフト"iCard-X"を開発して行くことが出来る様になった。また,サーバの通信ソフトについても,一定の見通しを持つことが出来たので,おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
推進方策1)手書きした数字の文字認識による解答方法を実現する。他方,学習履歴情報をサーバに収集・蓄積するための通信ソフトを開発する。 推進方策2)次の手順で動作するiOS上のアプリケーションを開発する。 初めに,一見ランダムに見える{1,3,2,5,9}の様な5つの数字を学習者に呈示すると,学習者はこれらの数字と四則演算子{+,-,×,÷}を組み合わせて,左右の式の演算結果が等式で成り立つ様に数字を並び替える。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度開発するiPhone/iPadアプリケーションソフトの有効性を調査するための費用
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