2013 Fiscal Year Annual Research Report
Web数学学習システムの普及促進のための改良と汎用化
Project/Area Number |
23501072
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
吉冨 賢太郎 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 講師 (10305609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川添 充 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 教授 (10295735)
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Keywords | eラーニング / 数学教育 / コンテンツデータベース |
Research Abstract |
大学における数学教育に有効であると考えられるWebをベースとした数学学習システムについて, 特に大阪府立大学において運用している Web数学学習システムと数学到達度評価システムについて, 問題コンテンツおよびユーザーインターフェイスの改良と汎用化の研究を行った. 具体的な研究実績は以下の通りである. Webをベースとする数学学習システムが一般に普及しない理由として, 効果の検証が少ないために組織的な取組が行えず教員個人ベースでの取組が中心となってしまうことと学生の利便性がシステムによってまちまちで一般に学生が使おうとしない, 効果があがらない, という悪循環に落ちいっていることが考えられる. それらを解消するための研究としてコンテンツの共有による教員負担の軽減化とユーザーインターフェイスの改良を目指した. 現在比較的普及していると考えられるシステムにMoodleプラグインの STACK があるが, STACKと我々のシステムのコンテンツの構造を分析し, 数学eラーニングのコンテンツ教材の構造を汎用的に解析して, 幅広いシステムでの利用を目指したコンテンツ仕様の作成を提唱するに至った. 目標としたサーバーの運用には至らなかったが, 仕様についての提案は多くの研究者やCASベンダーの賛同も得られ今後の発展的展開の礎ができたと言ってよい. また, ユーザーの利便性について, キー入力に関するJavaScript の開発など, システムに依存せず利用できるような環境ツールの作成を試み, H26年度からは実際に運用し学生の反応を今後確認して行ける段階まで研究が進んだ. ユーザーインターフェイスについてはさらにiPad などの iOS端末における利便性を向上させるためのアプリ開発のプロトタイプの完成にまで至った.
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Research Products
(9 results)