2013 Fiscal Year Annual Research Report
北限の海女水中計測による仮想体験学習システムを用いた技術伝承に関する研究
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23501081
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Research Institution | Hachinohe National College of Technology |
Principal Investigator |
細川 靖 八戸工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (50270195)
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Keywords | 北限の海女 / 仮想体験 / 技術伝承 / 学習システム / 水中モーションキャプチャ / ユーザインタフェース / 出前授業 / 技術教育 |
Research Abstract |
平成25年度は,久慈市小袖海岸の海女センター横の海岸にて,ベテラン海女の海中のモーションキャプチャを実施した。モーションキャプチャに必要なキャリブレーション格子を,平成24年度のアルミフレーム製から,強度と視認性改善のためイレクター製の格子に変更して製作した。潜水業者の協力を得て平成25年8月27日(火)小袖海岸に,キャリブレーション格子を海中に設置して,2名のベテラン海女のウニ漁の海中ビデオ撮影を行った。当日は曇天でかつ海中の濁りが強かったため,撮影した海女の探索・潜水・浮上のビデオの映像のうち,モーションキャプチャには一部のみ利用できた。追加の撮影を検討したが,平成25年はNHKのドラマ放映の影響により,観光客対応で海女が多忙のため,9月末までのスケジュールが取れず,海中撮影は1回のみの実施となった。 また,水中データ解析とシステム応用については,キャプチャしたモーションデータを基に海女の潜水動作閲覧システムを試作した。これにより北限の海女の,ウニ探索から潜水への一連の動作を,視点を変えて閲覧できるようになった。このことからシステムによる海女の潜水動作学習の可能性が高まった。海女による潜水動作閲覧システムの評価は概ね高評価であった。しかし,撮影した映像は視野が狭く,海女の動作を連続で閲覧できない問題や,カメラアングルが1つだけなことから潜水と海産物採取を同時に撮影できない問題も明らかになった。 北限の海女学習システムとして,「海女telas-u」を試作した。カルタ形式で複数人で体験でき,海女や久慈の歴史などを気軽に学習できる。しかし,イベントを主にした試作のため,出前授業に用いるには学習項目の不足が明らかとなった。 今後は,学習システムの充実を行い,仮想体験システムの現実感と操作性の向上を行って北限の海女のPRと潜水技術の伝承に貢献したい。
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