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2011 Fiscal Year Research-status Report

ゲーム型外国語学習教材による「学びあい」の有効性

Research Project

Project/Area Number 23501090
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

田邉 鉄  北海道大学, 情報基盤センター, 准教授 (30301922)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山崎 直樹  関西大学, 外国語学部, 教授 (30230402)
清原 文代  大阪府立大学, 高等教育推進機構, 准教授 (90305607)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords教育工学 / 外国語教育 / タンジブル / 中国語 / ゲーム / モチベーション
Research Abstract

1.ゲーム型中国語教材のプロトタイピングと試用(1)代表者田邉は、カードゲーム型教材を試作、中国語未修者を対象に試用し、「外国語学習の入門期であっても、e-Learningの導入は有効」という、教育現場での経験則と異なる結果を得た。(2)分担者山崎は、ゲーム教材の「自由に手でもてあそべるような教材」というコンセプトについて、具体的な応用の可能性について検討し、樹形図を利用した構文学習支援ソフトの基本設計を行った。(3)分担者清原は、教育実践の分析を行い、PCゲーム化によって効果が上がると思われるタスクを洗い出し、実際にゲームに落とし込むためのデザインを行った。その結果、当初考えていた「リスニング」や「語彙」にとどまらず、「中級レベルの文法知識」・「会話表現」・「作文」など、より多くの課題で、PCゲーム化が有効である、という新たな仮説を得た。2.中国語教授理論における位置づけの検討(1)代表者田邉・分担者清原は、本研究が解決しうる、教授理論上の課題について、学会論集を中心に整理と検討を行った。(2)分担者山崎は、タンジブルな教材を用いたことによる学習効果を、教授理論の枠組みの中でどのように評価するか、理論面の検討を行った。3.中国語教材開発のリソース整理と公開準備(1)代表者田邉は、開発過程の写真や文書による記録、開発や利用Tipsの文書化、リソース・リストの整理などを行った。また、データベースの設計を行った。(2)分担者清原は、教材公開に向けた法的・技術的問題点の検討を行った。また、音声教材・テキスト素材などの設計と制作を行った。その中で「学び合い」が学習者のためになるだけではなく、問題の出し合いによって教材の内容を増やすことにも繋がるという新たな着想を得た。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

1.教材用データベースサーバとプロトタイピング用のサーバソフトの導入は、当初計画通り、7月末までに完了し、語彙データベースも設計・実装を終えた。2.学習項目は中国語教育学会の「めやす」に従うこととした。予備調査の結果、上半期に整理することになっていた、学習方法や学習プロセスについて、詳細に検討するには、研究対象となる学習者サンプルが足りないことがわかり、これらは下半期に整理することとした。3.2に起因する開発の遅れから、教育工学会大会での成果報告はせず、12年3月のe-Learning教育学会での報告となった。4.ゲーム型教材のひな形となるテンプレートエンジンは11月までに実装したが、プロトタイプ開発に時間がかかり、年内に間に合わなかった。このため、本番に近い試行が年度末にかかり、中国語初級クラス受講者を対象に実施する予定だった調査が、一部実施できなかった。

Strategy for Future Research Activity

1.ゲーム型教材の開発代表者田邉を中心に、開発済みのゲーム型教材の改良、特に多数のプラットホームへの対応と、大量のアクセスに耐えうるチューンアップの二点に取り組む。また、分担者清原を中心に例文・語彙等を充実させ、課題を増やす。2.あらたなゲーム型教材のプロトタイピング分担者山崎を中心に、前年度に得られた知見を元に構想している、新たな教材を設計・プロトタイプ開発を行う。3.授業での試用とアンケート調査・インタビュー代表者・分担者がそれぞれの所属機関で、教材を試用し、アンケート調査・インタビュー調査を行う。その結果を質的・量的両面から分析する(そのためのソフトウェアを導入する)。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度は、以下のとおり研究費を使用する予定である。(1)開発教材システムの、本番環境での試行に向けた、サーバ環境の充実、サーバ管理ソフトの導入、セキュリティ対策等、(2)教材コンテンツ開発のためのソフトウェアおよび録音等の人件費、(3)調査のためのアンケート用紙および質的・量的分析ソフトウェア、(4)テストベッドとしてのタブレット系端末、(5)成果報告ならびに打ち合わせのための旅費分担者清原の使用残について、平成23年度に実施した教材コンテンツ録音・編集経費の支払いに使用する。経費の節減の結果生じた使用残について、研究方法深化のため、質的研究・インストラクショナルデザイン・外国語教育の各分野の参考資料の購入に使用する。

  • Research Products

    (3 results)

All 2012 Other

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] ことばをオモチャのように扱う中国語学習支援ソフトの構想2012

    • Author(s)
      山崎直樹
    • Journal Title

      言語処理学会第18回年次大会論文集

      Volume: 18巻 Pages: 813-816

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] スクラッチから文法を紡げるか-初級文法の発見学習を支援するWebシステムの開発-2012

    • Author(s)
      田邉 鉄・清原文代・山崎直樹
    • Organizer
      e-Learning教育学会第10回大会
    • Place of Presentation
      京都大学(京都市)
    • Year and Date
      2012年3月10日
  • [Remarks]

    • URL

      http://baiyang.iic.hokudai.ac.jp/kaken2011/

URL: 

Published: 2013-07-10  

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