2012 Fiscal Year Research-status Report
教育業績評価システムとしての「e-ティーチング・ポートフォリオ・システム」の開発
Project/Area Number |
23501091
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
江本 理恵 岩手大学, 大学教育総合センター, 准教授 (60400181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 尚人 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (60205606)
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Keywords | e-ティーチング・ポートフォリオ / ティーチング・ポートフォリオ / FD / 教育業績評価 |
Research Abstract |
本研究の目的は、大学教員の教育業績評価の1つの方策として、「e-ティーチング・ポートフォリオ」システムのあり方を検討し、プロトタイプを構築することをである。 平成24年度は、実際に取り入れている大学や高等専門学校の文献調査、Web調査、訪問調査を行った。訪問調査先には、アメリカ・ボストンのフェンエイ地区にある6つの大学から成るコンソーシアムを選択し、FD担当者を訪問して活用状況を伺った。コンソーシアム・フェンエイでは、夏にFDプログラムを実施しているが、これは、オンラインでも受講でき、その活動成果をシステム上に残すことができる。このような研修の成果も、すでにシステム上にあるものであれば、比較的簡単な手順でeポートフォリオに加えることができるだろう。コンソーシアム・フェンエイでは、現時点ではこのような機能は実装していないが、将来的には検討してみる、とのことだった。教育活動の記録だけではなく、研修等の記録についても、eポートフォリオに取り込めるようにする必要があるだろう。 平成23年度の調査から、「e-ティーチング・ポートフォリオ」の開発にあたっては、入力項目の設定と、入力の効率化(本当に必要な項目にじっくり時間をかけられるように、できるだけ様々なシステムと連携させて入力する項目を減らす)がポイントであることが確認できている。平成24年度は、上記のポイントを押さえつつ、より充実した、実行性のある「ポートフォリオ」システムを目指すならば、大学にて授業科目等を管理している学務(教務)情報システムに加えて、教育や研究、研修等の成果を記録するデータベースシステムとの連携の必要性が確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成24年度はティーティング・ポートフォリオについて、組織的に取組を進めている国内の大学や高等専門学校の訪問調査が十分にできなかったので、平成25年度は、いくつかの学校を訪問し、現状や課題等について調査を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、平成24年度には十分に行えなかったティーティング・ポートフォリオについて組織的に取組を進めている国内の大学や高等専門学校を訪問し、現状や課題等について調査を行う。また、「授業映像」の活用について検討し、北米等の先進大学を訪問調査し、ポートフォリオへの活用方策を検討する。 これらの結果を受けて、様々なシステムとの連携を検討した上で、eティーティング・ポートフォリオの具体的な案(設計図)をいくつか作成し、比較検討を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1)旅費 平成24年度、予定していた訪問調査を行うことができず、旅費分が繰り越しとなったため、当初の予定通り、国内外の大学への訪問調査の旅費としての使用を予定している。また、「映像」の活用方法について、「授業収録システム」等を研究開発している企業や研究者との意見交換等を行う場(国際会議等)へ参加するための経費として使用予定である。 2)謝金 海外調査時の通訳等への謝金として使用する予定である。
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Research Products
(3 results)