2013 Fiscal Year Research-status Report
聴覚障害などを持つ学生に対する個別情報保障に関する研究
Project/Area Number |
23501095
|
Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
西岡 知之 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (70310191)
|
Keywords | 情報保障 / 聴覚障害者 / HMD |
Research Abstract |
平成25年度は、引き続き学習支援情報提示システムの受信部についての検討を行った。 構築予定の情報提示システムは、画像情報を生成・送信する送信サーバと、情報の受信側である被験者端末からなる。受信端末では、画像送信サーバからの情報を小型PCで受信し、ヘッドマウントディスプレイを用いて画像提示する。受信用小型PCについては、ノートPCではなくタブレット端末を利用することで、当初計画より被験者を増やしての実験が可能となるめどが立ったこともあり、新しい規模でのシステムの評価実験についての検討を進めた。 一方、画像を提示するヘッドマウントディスプレイについては、平成24年度までの検討の結果、Vusix社のM100を用いることとなり、製品の入手手配を行った。平成25年8月までに、M100に画像を提示するソフトウェアを開発する環境の準備が整い、ソフトウェアエミュレータによる開発を進めていたが、製品の実機の出荷が当初予定を大きく遅れて平成26年2月となったため、システムの最終的な構築及び評価実験については、平成26年度に実施する予定である。 また、ヒューマンインタフェースに関する国際学会HCII2013に参加し、聴覚障害者に対する教育におけるITC機器の活用方法などを中心に、研究課題に関する情報収集および研究者との意見交換を行い、今後の研究方針についての知見を得た。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
重要な評価対象であるヘッドマウントディスプレイのデバイス本体が、平成26年2月まで入手できなかったため、期間内に最終的な実験システムの構築、および評価実験を行うことができなかったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
ヘッドマウントディスプレイの実機が準備できたことを受け、当初計画通り、実験システムを構築し、評価実験を行う。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
保障情報を提示するキーデバイスであるヘッドマウントディスプレイ製品の出荷が、メーカの都合のより当初予定の平成25年8月から大幅に遅れて平成26年2月になったため、システムの構築および評価実験の年度内実施ができなくなったため。 当初計画に沿って、評価システムの構築、評価実験の実施および成果発表のために使用する計画である。
|