2014 Fiscal Year Annual Research Report
形式記法を用いた合目的的な思考外化のための教育方法に関する基礎的研究
Project/Area Number |
23501103
|
Research Institution | Shobi University |
Principal Investigator |
山本 樹 尚美学園大学, 公私立大学の部局等, その他 (30535266)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
國宗 永佳 信州大学, 工学部, 助教 (90377648)
須藤 智 尚美学園大学, 公私立大学の部局等, 講師 (00383349)
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
|
Keywords | アルゴリズム的思考法 / 論理的文章 / プログラミング教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
「アルゴリズム的思考法教育」では,プログラミング初学者がプログラムを作成する過程について,(1a)与えられた問題文で何を解くことを求められているかを理解し,(1b)作成するプログラムで得られる結果出力を考えることが必要であり,(2a)プログラムを記述するために必要な概念について理解し,(2b)これらの概念をプログラムとして記述するための文法の表記法を用いて,(2c) (1b)で考えた解法を(2a)の概念を用いて再構成するという,5つの分類があるとし,分類ごとの支援方法について検討を行ってきた.しかし,(2c)での支援方法について,これまではより多くのアルゴリズムに触れるという支援方法だけであった.そこで,新たな支援方法として,当該年度より文法の導入時とプログラム作成時に,プログラム作成のための大まかな見通しを日本語で記述したものを提示した. この教育方法についての教育効果確認したところ,昨年度に比べ当該年度の学習者が微増ながらアルゴリズムの理解が促進していた, 「論理的文章教育」については,文章力を養成する取り組みとして,プログラミング初級者を対象に,詳細設計書を作成させ,その設計書を基に他者がプログラミングし,作成した詳細設計書とプログラムを対象にディスカッションする授業を昨年度に続き当該年度でも実施した.その結果,文章を作成する上で必要な文章技術や論理的な思考についての必要性について気づきをえられている. また,「論理的文章」に関しては,文章作成において必要な力である「論理力」について,文章技術に関する書籍をテキストマイニングツールを用いて分析し,「論理力」に関する調査を行った,結果,「段落の構成」「説明文の記述順」「読み手に合わせた説明順序」「文章構造」「階層構造」が「論理力」と関連したワードとして抽出された.これらは研究計画段階で事前調査した結果と大きく異ならなかった.
|
Research Products
(13 results)