2013 Fiscal Year Annual Research Report
eラーニングにおける組織的学習支援のモデル化とシステム開発
Project/Area Number |
23501112
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
齋藤 裕 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (10316888)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 浩一郎 千葉工業大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (00468547)
七田 麻美子 島根大学, 教育開発センター, 講師 (10700586)
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Keywords | 学習支援 / メンタリング / eラーニング |
Research Abstract |
本研究は、学習支援活動の平準化、eメンタ1人あたりの負荷軽減のために、組織的学習支援活動のモデル化と支援システムを開発、評価することを目的としている。モデル化およびシステム開発をするためには、1、eメンタが実際に活動した際のログをSECIモデルの 観点からの分析、2、eメンタに対するヒアリングによるSECIモデルの各フェーズの展開状況の調査、3、これらの調査結果からの従来の学習支援方法によるSECIモデルとのマッチング、4、1から3の結果を踏まえた支援システムの要件定義に関する研究が必要となる。 平成25年度の主な成果は次のとおりである。 1)e メンタの学習支援活動の形式知から暗黙知の変換(内面化)フェーズおよび暗黙知から暗黙知の変換(共同化)フェーズの検討、モデルの確立および支援システム要件定義、システム構築を行った、2)eメンタに実際に開発した支援システムを利用してもらい形成的評価を実施した。3)2)における形成的評価および国内外の学会等への調査における、最新の学習支援の動向に関する調査の結果も踏まえ、改善をおこなった。 具体的には、eメンタへのヒアリングと支援システムの要件定義に至る過程において、1)eメンタはSECIモデルスパイラルのいろいろな場所におり、2)eメンタの行動状況はSECIモデルスパイラルのいろいろな場所で起きている、ことがわかった。 そこで支援システムは各フェーズの推進機能を集中的に検討し、eメンタが学習ログを一元的に管理する機能、eメンタと学習者間でしか共有されなかった支援のための情報のやりとりを、別のeメンタも共有可能な機能、支援のためのメッセージをデータベース化する機能を開発した。開発機能については、実際に現役eメンタにおける形成的評価を実施した。おおむね高い評価であったが、機能の一部については改善点も見られたため、評価結果をもとに改良も実施した。
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