2011 Fiscal Year Research-status Report
クラウドを利用したe-ラーニングによる学習支援とその波及効果の評価・分析
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23501126
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Research Institution | SALESIAN POLYTECHNIC |
Principal Investigator |
山本 孝司 サレジオ工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (30450133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 豊 サレジオ工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (40557625)
安藤 昭 サレジオ工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (40184311)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | e-ラーニング / クラウド / 学習支援 / ナレッジベース |
Research Abstract |
平成23年度の目的はシステムの「主要機能」を検討し、「システム構成」を確定させるためのプロトタイプを作成することであった。実作業としては、本研究の中核をなす数学オンラインテストシステムの実装方法の検討と稼働するサーバーの基盤構築を行った。システムの実装方法であるが、サーバーに「数式処理エンジン(Mathematica Player、SymPy等)」を組み込む方法と外部の「ナレッジシステム(Wolfram|Alpha)」を利用する方法を検討し、実際に小規模なシステムの構築およびそのテストを行う過程を経てから後者を採用することにした。本システムの特徴のひとつとしてクラウド対応があるが、商用サービスには様々なプラットホームが存在する。そのため、各サービスのメリット・デメリットを調査してから、本システムで採用する商用サービス(Amazon Web Services)を選択した。上記の主要機能の検討、プロトタイプ作成の方法を論文としてまとめ、日本数学教育学会の第44回数学教育論文発表会にて発表し、有益なコメントを頂いた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は四ヵ年の計画年度のうち初年度が終了した段階であるので、申請時の研究計画に記載した「平成23年度の計画」に照らし合わせて達成度を評価する。「研究実績の概要」で述べた通り、初年度の主要な目的は達成しているが、コンテンツの作成をふまえると「やや遅れている」という達成状況である。理由として、メンバーは教育活動が主な仕事であり、純粋な「研究」の部分については時間を見つけて行うことはできるが、「開発」というマンパワーが必要な部分については多少追い付けない状況にあるためである。この点については、開発効率の見直しを行い、改善に努めていく所存である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は「現在までの達成度」で述べた通り、初年度の主要な目的である数学オンラインテストシステムのプロトタイプ作成は達成したがコンテンツの作成がやや遅れている、という状況である。今後の研究推進方策としては、まずコンテンツを充実させ、新しいシステムをユーザーに使用してもらう。そして、システムを使用した感想をアンケートに取り、システムにフィードバックしていくことを考えている。そのためには、ユーザーを惹きつけるようなコンテンツを開発していく必要がある。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成23年度は研究開発を行う上で必要なPC・ソフトウェア等の物品費に研究費を振り向けた。このことにより本研究にて構築するシステムを開発する基盤・環境を整備することができた。それゆえ、次年度については研究を推進していく上でコンテンツの作成を促進させることに研究費を使用する必要がある。そのためには、プログラマーに支払う人件費や開発したシステムを学会等で発表しコメントを頂くための旅費など、コンテンツ作成の促進を中心に考えて研究費を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)