2012 Fiscal Year Research-status Report
小学校外国語活動担当教員養成のためのポートフォリオ適用モデルの構築
Project/Area Number |
23501130
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
松崎 邦守 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (90584160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北條 礼子 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (50199460)
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Keywords | ポートフォリオ / ポートフォリオ適用モデル / 小学校外国語活動 / 教師教育 / reflective teacher / 授業カンファレンス |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)外国語活動担当教員養成のためのポートフォリオ適用モデルを構築すること、および、(2)外国語活動に関して、「理論と実践の往還・統合」の観点から、将来的に小学校教員を目指している大学生(外国語活動のゲスト・ティーチャー)・小学校の外国語活動指導教諭・大学指導教員の3者が外国語活動の授業後に参加するポートフォリオ・カンファレンスのあり方・実践方法を明らかにすることである。 まず、(1)については、研究計画に基づき、①前年度実施のパイロット・モデル(教員養成系大学の附属小学校で実施)の汎用性を高めるために改良し、一般的な小学校において実践した。同モデルに対する詳細な分析・評価は25年度の課題となるが、参加学生の振り返り記述から肯定的な感想を読み取ることができた。 (2)については、授業後のカンファレンスに、外国語活動の経験は全くないが、長年にわたり児童中心の教育実践を推進してきた熟達教員(本例では校長)の参加を試行した。結果、参加学生の児童理解や児童との英語での相互交流に効果があることが示唆された(詳細の分析は25年度)。 以上に加えて、24年度では、本研究に関連する日本教育工学会や小学校英語教育学会などにおいて、これまでの研究の成果について公表することができた。また、その一部を論文として公開することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
以下の理由により、概ね達成できたと考える。 ①本研究の目的である「外国語活動担当教員のためのポートフォリオ適用モデルの構築」に関して、前年度に実践した試行的モデルを改良し、計画の通り後期(平成24年10月~平成25年2月)に本実験を実施することができた。 ②同実験は、前年度の教員養成系大学の附属小学校において実施したものと異なり、一般の公立小学校での実践であり、本モデルの汎用性を高めることができた。 ③前年度の試行的モデルに関する実験結果について、日本教育工学会や小学校英語教育学会などで口頭発表することができた。また、その一部を論文として公開することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は以下のことを実施する。 ①本研究で開発したモデルの理論的基盤をさらに強化するため、関係資料の調査・収集および文献研究に継続して取り組む。 ②昨年度実施した本実験のデータを整理・分析する。 ③同結果を考察し、得られた知見を日本教育工学会など関係学会で発表し、第3者評価を得る。 ④本研究の目的や意義に照らし、過去2年間および本年度における取り組みを総括する。さらに、本研究における成果を社会に公開するため最終報告書を作成する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究費の使用計画は、以下のとおりである。 ①本研究の分析・考察・まとめに必要となる関係資料および文献の購入費 ②本研究に関連する学会への参加や資料収集のための旅費(研究協力者分も含む)。特に、InTASCのModel Core Teaching Standardに関連する調査・資料収集のためには米国での調査を必要としている。 ③データの整理や入力、特に、外国語活動の授業記録やPAC分析のための発話データ起こしに関する謝金 ④最終報告書作成費
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