2014 Fiscal Year Annual Research Report
タブレット端末を用いた聴覚障害者のための字幕情報保障システム
Project/Area Number |
23501133
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
皆川 洋喜 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (00273285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西岡 知之 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (70310191)
三好 茂樹 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 准教授 (80310192)
小林 真 筑波技術大学, 保健科学部, 准教授 (60291853)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 聴覚障害 / 情報保障 / 字幕 / 要約筆記 / 音声認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
タブレット端末を用いた手書きイメージによる聴覚障害者のための情報保障システムについて、平成23年度にプロトタイプシステムを構築し、平成24年度に国際会議にて発表を行った。このシステムを用いて実際に聴覚に障害のある被験者を対象とした評価実験を実施するために、評価実験用システムを構築した。評価実験用システムは、次の2つにより構成される。1.タブレット端末による情報保障システム、2.映像記録・分析システム 1は、本研究で実現を目指している情報保障システムであり、評価実験にストレスなく対応可能な最新のタブレット端末と、専用サーバPC、およびこれまでに開発済みの専用ソフトウェアにより構成される。 2は、評価実験時における様々なコミュニケーションの様子、特にタブレット端末を介したコミュニケーションの情報のみでは記録に残らない、被験者の表情や視線移動などの動作を記録し、タブレット端末間の通信記録と合わせて分析に用いる。 平成26年度は、この実験システムを用いて評価実験を行った。聴覚障害者3名と健聴者2名で模擬会議を行ったところ、音声認識のみでは理解が困難な文章を、聴覚障害者と健聴者が相互に指摘しあうことで、適切な意思疎通ができることなどを確認した。ただし、システムの操作に時間がかかることで生じる相互のストレスなど、今後解決すべきいくつかの課題も明らかになった。 なお、本研究の成果については、平成27年度中に取りまとめ、国内外の研究会にて発表を行う。
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