2011 Fiscal Year Research-status Report
情報通信ネットワークを活用した高等教育と地域生涯学習の連携に関する研究
Project/Area Number |
23501143
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
森田 政裕 岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (90135179)
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
|
Keywords | 遠隔教育 / 大学開放 |
Research Abstract |
情報通信ネットワークを活用した遠隔教育手法の大学開放事業及び大学間連携による大学開放事業への適用可能性について明らかにすることを目的として、遠隔教育手法を用いた大学開放事業の先進事例とみられる私立大学を中心とした高等教育機関の事例について資料収集を実施するとともに、大学間連携による大学開放事業については、岐阜ネットワーク大学コンソーシアムの事例を取り上げ、資料収集と諸般の関係者に対する聴き取りを進めた。また、こうした大学開放事業等の連携・提携先としての地方自治体の生涯学習・教育関係者に対する聴き取りを進め、大学開放事業等に遠隔教育手法を導入することに関して、どのような意識・認識を持っているのかを明らかにしようとした。こうした一連の資料収集と聴き取り調査から、 今日における遠隔教育手法を用いた大学開放事業等の実情と一般的な到達点、及びそれらがかかえている問題点・課題を検討してきた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大学開放事業の先進事例についての資料収集は順調に進んでいる。ただし、先進事例の大学関係者への聴き取りに関しては、大学開放事業の問題点・課題を明らかにするという観点から、より一層聴き取り調査を進める必要があると考えている。大学間連携による大学開放事業については、 岐阜ネットワーク大学コンソーシアムの事例について、資料収集と関係者に対する聴き取りが、順調に進んでいる。今後岐阜ネットワーク大学コンソーシアム以外に適切な事例があれば、調査を行ってみたい。遠隔教育手法を用いた大学開放事業の連携・提携先である地方自治体の生涯学習・教育関係者に対する、遠隔教育手法に関する意識・認識の聴き取りについても、樹陰長に進展しており、本年度実施予定である遠隔教育に関する生涯学習・教育関係者への意識調査の、質問項目及び質問文の方向性を見い出すことができた。以上の点から、おおむね順調に進展していると評価した。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、地方自治体の生涯学習・教育関係者に対して実施する予定である、遠隔教育手法を生涯学習・社会教育の学習・教育機会に導入・適用することについての意識・認識を尋ねる意識調査の、調査票の設計及び調査の遺漏なき実施、そして調査結果の分析に、注力したい。同時に、遠隔教育手法を用いた大学開放事業の先進事例の大学関係者に対する補充的な聴き取り調査と、大学間連携による遠隔教育手法を用いた大学開放事業の事例を、岐阜ネットワーク大学コンソーシアム以外のところで探り、資料収集と聞き取りを補充的に行いたい。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
これまで積み残しとなった感のある遠隔教育手法を用いた大学開放事業の先進事例の関係者に対する聴き取り調査を、国内旅費を活用して進める。同時に、今後実施予定である生涯学習・教育関係者に対する意識調査を遺漏なく進めるとともに、それによってえられた調査データの入力・集計作業を円滑に行うため、謝金等の効果的・効率的な活用を図る。
|