2012 Fiscal Year Research-status Report
卒直後研修歯科医のスキルアップを目的としたシェードテイキング能力養成システム開発
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23501156
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
伊吹 禎一 九州大学, 大学病院, 助教 (90363340)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 勝規 九州大学, 大学病院, 教授 (70117224)
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Keywords | シェードテイキング / 研修歯科医 / 臨床研修 / 教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は、新研修歯科医向けにシェードテイキング(色調決定、ST)に関してCBT(Computer Based Testing)形式の研修システムを開発することである。方法は①データ収集 ②トレーニングプログラムの開発 ③本システムを用いた新研修歯科医の研修結果分析 の3段階である。 ① プログラムの画像資料用に、クリスタルアイ(ジェネリックペントロンジャパン)でシェードガイド(Vita Classical)の撮影とシェード解析を行った。STトレーニングプログラムの必要性・方向性の検討のため行った、アンケート調査の結果と考察を第31回日本歯科医学教育学会にて発表した。 ② プログラム内容は、色の3要素(明度、彩度、色相)に注目して画像を比較する課題コースと、途中で挿入するシェードに関するワンポイント情報である。課題は明度、彩度、色相のコース順に展開され、各々10問から成る。プログラム製作に当初Visual Basic(マイクロソフト)を使用したが、プログラムにアクセスしやすく、時間と場所の制限が少ないWEBオンライン学習システムへの転換を図った。プログラムのWEBシステム構築は有限会社ヒキダス(京都市)に依頼した。 ③ 対象は平成24年度当科配属の臨床研修歯科医のうち一年間を当科で研修する21名で、トレーニングプログラムは平成24年10月~翌3月の半年間、インターネットが行える環境で自由に使用可能な状態とした。使用感や使用効果確認のため、アンケートをトレーニング期間の前後に行った。各コースとも10ポイントを満点とし、明度コースと彩度コースは早期に平均8ポイントに達したが、色相は平均が4ポイント以下であった。回を重ねる毎に解答時間が早くなり、女性の方が正解率が高い傾向にあった。 以上トレーニングプログラム製作と研修結果について第32回日本歯科医学教育学会にて発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
CBT形式のシェードテイキングトレーニングプログラムの構築をWEBデザイン会社に委託したことで、安定した動作とデータ管理を行うことができた。また研修歯科医がプログラムにアクセスしやすく、時間と場所に関して制限の少ない環境をつくることもでき、実際に研修歯科医にプログラムを実践してもらうことができた。得られたデータより、現在のトレーニングプログラムの改善点が浮き彫りになってきている。
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Strategy for Future Research Activity |
トレーニングプログラムを完成させるため、プログラミングの見直しを行う。修正したトレーニングプログラムを今年度当科配属の臨床研修歯科医の研修に導入し、トレーニングプログラムの有効性と妥当性を検討する。収集した結果について第32回日本歯科医学教育学会総会での発表、学会誌への投稿を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度の研究費は、主にトレーニングプログラムの修正・維持費、学会・学会誌での発表に用いる予定である。予定されている費用は以下の通りである。 1.打ち合わせ/会議費 2.プログラム制作費 3.セキュリティ管理 4.サーバ料金 5.サポート費
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Research Products
(2 results)