2014 Fiscal Year Annual Research Report
学習コミュニティのソーシャル・キャピタルに関する実証的研究
Project/Area Number |
23501157
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
多川 孝央 九州大学, 情報基盤研究開発センター, 助教 (70304764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安武 公一 広島大学, 社会(科)学研究科, 講師 (80263664)
山川 修 福井県立大学, 学術教養センター, 教授 (90230325)
隅谷 孝洋 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 准教授 (90231381)
井上 仁 九州大学, 情報基盤研究開発センター, 准教授 (70232551)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | ソーシャル・キャピタル / 学習コミュニティ / ウェアラブルセンサ / ラーニング・アナリティクス |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は学習コミュニティにおけるつながりや相互作用が学習者に作用し学習を促す能力すなわちソーシャル・キャピタルを評価する指標を把握するために、学習者の活動とコミュニティに対する作用の計測に関する研究を行った。 具体的には、個人の行動や個人間のコミュニケーションと、コミュニティの中の個人が周囲に対して感じる「共同体感覚」の相関を調査した。学生が数日間合宿を行い地域の問題の解決に取り組む「地域協働学習」のプロジェクトに対し、ウェアラブルセンサを導入し、センサから得られる学習者の各種の行動やコミュニケーションの特性と、アンケート調査による共同体感覚の変化の比較を行った。センサーによって検知される「体の動き」とそれぞれの学習者における「共同体感覚の変化」に一定の相関が見られることが明らかになった。この共同体感覚は学習の動機付けや持続の基盤になると言われており、共同体において他人の活動を認識することが「学習の場」が確立される要因である、すなわちソーシャル・キャピタルの基礎となり、それをウェアラブルセンサのデータを通じて観察できることが明らかになったといえる。
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