2012 Fiscal Year Research-status Report
ICT人材育成向け統合教育ドキュメンテーション基盤の構築
Project/Area Number |
23501158
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Research Institution | Future University-Hakodate |
Principal Investigator |
大場 みち子 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (30588223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥野 拓 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (30360936)
伊藤 恵 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 講師 (30303324)
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Keywords | DITA / LOD / 教育コンテンツ / 電子書籍 / EPUB / PBL |
Research Abstract |
本研究ではICT教育を高度化,効率化するための教育コンテンツの生成,蓄積,活用を管理するドキュメンテーション方式の開発を目標としている。H24年度は教育コンテンツの活用系、生成系を中心にとした研究目標に対して、以下の項目を実施した。 (1)教育コンテンツの活用系として、LODを利用した教育コンテンツ間のリンクとEPUBを利用した電子書籍化の実験を実施した。具体的には、教育コンテンツ内のリンク先の指定を文書から切り離すことでリンクのマルチユース度が高まる.教育コンテンツ内のリンク・システムを試作し、講義資料を EPUB 形式とすることで Web との親和性を高めた.リンクに Linked Open Data 方式を採用することで,具体的なリンク先の指定を文書から切り離すことができ,リンク先をきめ細かく制御でき,また,幅広い選択肢からリンク先を選択可能とする方式とした。.また、教育コンテンツの活用系として、DITAによる教育コンテンツに対して、教育効果向上のための改善プロセスを検討し、実験を実施した。 (2)教育コンテンツの管理系としてDITA化におけるトピック管理の最適化の検討と実験を実施した。具体的には知識の体系化を用いたトピックの管理を提案し,再利用性の向上と科目間での再利用どを高めることを目標とした.知識の体系化は,SWEBOK(Software Engineering Body of Knowledge)と共通キャリアフレームワークによるBOKとJ07-SEから既存のコンテンツ用いて比較,検証した.知識の体系間で,大きな差は見られなかった.また,知識の体系化を用いることで,科目間でのトピックの関連が明確になり,前提知識や共通知識での再利用が可能になった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請における下記の計画項目について,検討および実験により有効性を確認し,その結果を3件学会発表した。 (3)コラボラティブ教育ドキュメンテーション環境の開発(活用系) (4)クリエイティブ教育ドキュメンテーション環境の開発(生成系)
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Strategy for Future Research Activity |
本研究ではICT教育を高度化,効率化するための教育コンテンツの生成,蓄積,活用を管理するドキュメンテーション方式の開発を目標としている。H25年度はこれまでに開発した教育コンテンツの生成、蓄積、活用機能をもつクリエイティブ教育ドキュメンテーション環境を利用した同期・非同期・実践型学習の教育効果の実験を実施する。 教育コンテンツの開発ではどのような教育内容を実施するのがよいかを設計し、その上で実施するものである。教育コース開発を効果的に開発できる方法論として「インストラクショナルデザイン」がある。この方法論に基づく「ニーズ調査」→「初期分析」→「設計」→「開発」→「実装・実施」→「評価」のプロセスを生成系、蓄積系、活用系にどうインプリメンテーションするかを検討する。さらに、教育ドキュメンテーションがICT教育およびICTスキルへ与える影響について明らかにすることを試みる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ノートPC,タブレットPC 25万円 旅費 70万円 謝金 20万円 その他 10万円
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] DITAを用いた教育コンテンツ管理手法の検討2013
Author(s)
安永 航 , 大場 みち子 , 奥野 拓 , 伊藤 恵 , 山口 琢 , 高橋 慈子 , 関根 哲也
Organizer
情報処理学会研究報告. DD, [デジタル・ドキュメント]
Place of Presentation
NTT 武蔵野研究開発センタ
Year and Date
20130118-20130118
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