2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23501166
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
橋本 都子 千葉工業大学, 工学部, 教授 (50297983)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | オープンプランスクール / 教育施設 / 空間デザイン / 個性化教育 / イタリアの教育施設 / レッジョエミリア |
Research Abstract |
平成23年度は、計5回の研究会を開催して国内外における最新のオープンスクールに現状とその問題点などを把握・議論した。主催は研究代表者(橋本)、研究会参加者は連携研究者(佐野、佐藤、高橋、倉斗、上野およびその大学院生)、行政(千葉市)、家具メーカー(コクヨ)、建築家(赤松、柳沢)らである。具体的な研究会の活動として、8月は「こどのの学びの場」をテーマに、レッジョエミリア幼児教育の紹介や、新しい空間の質に関する議論を行った。また宇土小学校(熊本)の視察・見学を行った。10月は「学校家具」をテーマに、JISの誕生や教育現場からみたオープンスクールの学校家具に関する議論を行った。11月は北イタリア(ボローニャほかエミリア地方)における教育施設の視察・見学を行い、幼稚園における教育実践とそのプログラムを支援するボローニャ大学のニコラクオモ教授の講義を聴講、そしてボローニャ市の小学校と中学校の視察を行った。なお、その成果は、平成24年度日本建築学会(東海)において発表予定である。1月は北イタリア・エミリア地方の教育施設に関する海外視察報告を研究会にて行った。3月は熊本市立宇土小学校をテーマに、建築設計者(赤松)と音環境の専門家(上野)らより専門知識の提供をしてもらい、今後の調査研究対象校としての知見を深めた。ほか、3月は、名古屋市のほのか小学校(可動壁をもつオープンスクール)、石浜西小学校(個性化教育を実践)、緒川小学校(オープンスクール、個性化教育を実践)、芦原小学校(地域開放を行うオープンスクール)の視察を行い、個性化教育学会(上智大学)の研究会に参加した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1)研究会の開催:国内外の最新オープンスクールおよび教育施設に関する知見の収集および情報交換2)国内のオープンスクール視察・見学:宇土小学校(熊本市)、ほのか小・緒川小など(名古屋)、芦原小(戸田市)3)海外の教育施設の視察と空間利用および教育実践の現状把握:北イタリアの幼稚園、小学校、中学校、および大学(教育学)での講義の聴講
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Strategy for Future Research Activity |
1)国内のオープンスクールを対象とした調査の実施宇土小学校(熊本市)、ほか名古屋や千葉市における、オープンスクールや個性化教育を実践する教育施設を対象に、児童の観察調査および教師のヒアリング調査、音環境調査などを行い「学びの場」としての教育施設のあり方を検討する2)海外の教育施設を対象とした調査の実施平成23年度に視察を行った北イタリア(ボローニャ市)の教育施設(ガンディーノ中学校、小学校など)を対象に、継続調査を実施する3)研究成果の公表および研究会の開催本研究会で得た成果を、研究分野の枠を超えて広く社会に発信・公表する
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1)国内のオープンスクールを対象とした調査の実施旅費(国内)、人件費・謝金(調査補助)、物品費・その他(調査に関わる機材など)2)海外の教育施設を対象とした調査の実施旅費(海外)、人件費・謝金(通訳および視察手配、調査補助)、物品費・その他(調査に関わる機材など)3)研究成果の公表および研究会の開催旅費(学会参加)、論文投稿費および発表費、謝金(専門知識の提供)、ほか会議費など
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