2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23501168
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
木下 昭一 聖徳大学, 児童学部, 教授 (50221213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沢崎 真史 聖徳大学, 児童学部, 教授 (80320703)
有働 玲子 聖徳大学, 児童学部, 教授 (50232880)
細戸 一佳 聖徳大学, 児童学部, 准教授 (90337775)
野上 遊夏 聖徳大学, 児童学部, 准教授 (70364974)
森 貞美 聖徳大学, 児童学部, 准教授 (10337850)
池田 一磨 聖徳大学, 児童学部, 准教授 (10383449)
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Keywords | 保育士 / 養成 / 実習 / データベース |
Research Abstract |
現在、高度な専門性を有する保育者の養成が求められている。一方で、学生の学び方が従来とは変わってきており、保育実習における課題も指摘されている。本研究は、保育実習における学生の問題意識や経験、知識を共有し、経験知の集積としての機能をもつデータベースを介した学習支援システムを構築することにより、学生の主体的な学びを促進する保育者養成の在り方を検討することを目的としている。 研究初年度にあたる平成23年度は、データベースに収載する情報を検討するための予備調査を実施し、教材データ及びコミュニケーションツールシステムを検討した。それらを踏まえて、サーバー用コンピュータを設置し、データベースの基本設計を行った。平成24年度は、前年度に引き続き絵本など教材データや過去6年間の実習先(保育所1,200件、幼稚園1,000件)についての情報を収集した。また、実習フォーラムを立ち上げ、フォーラムを利用する際のルールについて検討した。平成25年度は、個別の実習履歴を情報として蓄積していく実習ポートフォリオとデータベースを連動させ、電子実習ポートフォリオの形式による実習記録の入力が可能となった。また、データベースの安定した動作のためのプログラム修正、操作性のブラッシュアップ、教材の動画データの内容検討を行った。SNSを利用した実習情報の学生同士のやりとりの場を設定した。 本研究で構築を試みたデータベースは、学習の全般に関わる広範な領域の専門知識が集約されている。また、個々の学生が、実習における学びを振り返り、その後の学習の見通しをもつことに活用できる。モニター調査からは、データベースに対する学生の期待も高く、積極的にデータベースの運用に関与していこうという姿勢がみられた。より高度な専門性を身につけるための学習支援ツールとしての可能性が示されたといえる。
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