2011 Fiscal Year Research-status Report
ハイブリッド型理工学系学習のためのICT基盤の開発
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23501169
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
佐久田 博司 青山学院大学, 理工学部, 教授 (10170630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢吹 太朗 青山学院大学, 理工学部, 助教 (70383510)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 教育工学 / e-ラーニング / 工学教育 |
Research Abstract |
申請時の目標に対して研究の現状は以下の通りである。1.クライアント側ブラウザの拡張機能ライブラリ開発:既に開発済みの、汎用クラスライブラリは、Javaにより記述されているが、近年の、タブレット型PC(iPad/Android他)の普及の速度や、一般のブラウザの拡張機能に関する多様化を前提とすると、JavaScriptライブラリの必要性が高まっていると考えられる。これは、多くのWeb技術が、今後HTML5を標準とすることを考えると、その上で機能するJavaScriptライブラリの価値が十分あると判断できる。現在、Javaクラスライブラリの仕様を基にしたJavaScriptライブラリは主要部分については開発が進んでおり、学会発表などを通して公表する段階である。(ICTEE2012.1,情報処理学会74回大会2012.3名古屋、データベース学会DEIM 2012.3、JSEE2012.8【Accept】)サーバに必要な拡張機能を模索して、アプリケーションを開発して発表している。ソーシャルメディアを利用したもの(学習者間の相互評価を用いたソーシャルラーニングによる学習支援システムの提案、ソーシャルラーニングにおける相互評価の活用方法、SNS上のつながりを利用したライフログ共同構築システムの提案)や、サーバのアーカイビング機能に関するもの(Web情報のネットワーク分散型アーカイビング手法)などがある。2.サーバ側LMS拡張機能開発:開発用クラウドサーバは、既に、研究室内でプライベートクラウドサーバとして稼働しており、LMS上の教材開発手法の研究に利用されている。2012年度からは、教材上でガイドキャラクタを利用する方法を試行する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.学会等への発表は順調に行っているが、実用的な教育現場向きのツールとしてはまだ十分に活用されている段階ではない.2012年度からは、ARによる新しいチュータリングの手法を導入する計画である。2.計画しているライブラリの完成度については、基盤ライブラリは十分な達成度といえるが、個別アプリケーションのための応用ライブラリは開発中である。
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Strategy for Future Research Activity |
1.応用ライブラリの完成:個別アプリケーションのための応用ライブラリを完成する。2.コンテンツによる実証試験:ハイブリッド型の学習モデルの有効性を実証するための対象となるテーマとして、(1) 数学的なバックグラウンドが明確であり、基礎方程式等が確立していること、(2) 現象の本質は、なるべく前提となる知識を必要とせず理解できること、(3) 現象として確認できる物理的な変化などを伴うこと。ただし、実際の現象が肉眼で確認できる必要はない、(4) 複数の分野の技術基盤となり、対象のアナロジーモデルが別の現象の理解にも通じること、の条件を満たす対象を決定しアプリケーション化する。3.次年度使用額(18,169円)については、計画当初の見積予定額を、実購入価格が大幅に下回ったため、資金を有効に使用するため、次年度への繰り越しとして申請した。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1.物品費プライベートクラウドサーバ用ディスクストレージの追加:計算リソースはプライベートクラウドを利用する。ディスク容量を補強する目的でディスクストレージを購入する。2.旅費国内・海外学会発表2回:教育工学関連の学会に参加発表する。3.人件費・謝金アプリケーション開発補助:個別の応用アプリケーションむけコンテンツの開発のための作業にアルバイトを利用する。4.その他 モバイルコンテンツ用通信料:モバイルデバイスでの利用可能性、フィージビリティを確認する目的で、モデムルータを利用する。
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] 集団の知識構造を抽出するWikiBOKシステムの拡張2012
Author(s)
渋谷 俊介, 伊藤 一成, 増永 良文, 矢吹 太朗, 佐久田 博司
Organizer
deim2012 The 4th Forum on Data Engineering and Information Management
Place of Presentation
シーサイドホテル舞子ビラ神戸
Year and Date
2012.3.4