2012 Fiscal Year Research-status Report
ハイブリッド型理工学系学習のためのICT基盤の開発
Project/Area Number |
23501169
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
佐久田 博司 青山学院大学, 理工学部, 教授 (10170630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢吹 太朗 千葉工業大学, 社会システム科学部, 准教授 (70383510)
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Keywords | 教育工学 / e-ラーニング / 工学教育 / モデルベーストラーニング |
Research Abstract |
申請時の目標に対して研究の現状は以下の通りである。 1)クライアント側ブラウザの拡張機能ライブラリ開発:汎用Javaクラスライブラリ群「Engineer」から、Javascriptによるブラウザベースのアプリケーションへ移行する方向で、開発・実装を進めている.既に、図形情報のための、対話型教材を先行して公開しており、その効果を調査している(2012年度図学会、同情報処理学会で発表).また、タブレット型PCへの対応は、AR (Augmented Reality)によるアプリケーションによる学習環境を開発している.これは、多くのWeb技術が、今後、HTML5とタブレットデバイスを標準とすることを考えると、その上で機能するライブラリの価値が十分あると判断できる.また、サーバに必要な拡張機能を模索して、アプリケーションを開発して発表している。ソーシャルメディアを利用したもの(EDUCON2013で発表)や、力学学習評価システムによる統計的検討(JSEE Annual Conf. Int. Cooperation in Eng. And Education,2012.で発表)などがある. 2)サーバ側LMS拡張機能開発:本年度は、教材上でガイドキャラクタを利用するシステムを構築し、被験者によって効果を計測している(2012年度情報処理学会で発表).キャラクタによる学習支援は、教材とは独立に学習進行を方向付けすることを目標としており、複数の教材や難易度を考慮したガイドも可能であることが予測されている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.クライアント側ブラウザの拡張機能ライブラリ開発:達成度は65%と自己評価する.理由は、ライブラリを応用したアプリケーションによる成果の学会等への発表は順調に行っているが、コンテンツの量がまだ、授業用としては十分とはいえず、さらに、蓄積が必要である.ARによる新しいチュータリングの手法を導入することが進んでおり、被験者による効果の計測を実施中である. 2.サーバ側LMS拡張機能開発:達成度は70%と自己評価する.理由は、タブレット型デバイスを想定したアプリケーション開発が進んでおり、システムとしては実用的な段階であるが、細部の設計と実装が必要な状態であることによる.残りの30%がこの調整と、実施例である. 3.ハイブリッド型の学習モデルの有効性の実証:達成度は50%と自己評価する.対象となるテーマとして、力学分野を選定しており、授業への展開も進んでいる.教材および、工学ツールへの応用が可能なライブラリの技術基盤は概念としては完成しているが、低用例が足りないと評価する.
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Strategy for Future Research Activity |
1.クライアント側ブラウザの拡張機能ライブラリ開発:本年度は、ライブラリの整備の完成を目標としており、マニュアル、実施例などを公開する予定である.科目としては、図形関連科目への適用を進め、設計ツールを目標として、小さなアプリケーションを開発していく計画である. 2.サーバ側LMS拡張機能開発:キャラクタによる学習ガイドは、いくつかの科目で適用範囲を拡大する計画である.対話的な機能は、人間のガイドに倣って指導手順を構築する事の可能な機能を加える. 3.ハイブリッド型の学習モデルの有効性の実証:教材と工学実用ツールの両方を備えた対象分野で、コンテンツを完成する予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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