2013 Fiscal Year Annual Research Report
学習者群が示す高次規則性の解明と学習の環境最適化への応用
Project/Area Number |
23501170
|
Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
石川 浩一郎 千葉工業大学, 社会システム科学部, 准教授 (00468547)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 裕 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (10316888)
古川 雅子 筑波大学, 留学生センター, 研究員 (20617287)
内藤 隆宏 筑波大学, 医学医療系, 助教 (50552155)
七田 麻美子 島根大学, 教育開発センター, 講師 (10700586)
|
Keywords | 教育工学 / e-learning / 複雑系科学 / 高次規則性 / ベキ分布 |
Research Abstract |
当初の実施計画に概ね沿って研究を進め、以下の成果を上げた。先ず、「(3) 高次規則性生成メカニズムの検討」については、高次規則性が創発する過程や、初期値依存性等に関する、マルチエージェントシミュレーション手法を用いた基礎研究的な内容の研究を進めた。当該成果を、査読有英文学術誌論文(第 1 著者)1 編として、2013 年に公表した。 さらに、「(1) 高次規則性の存在の確認の継続」における、「② 結果一般性(ないし限界)検討」に関して、データ分析の対象範囲の拡大を進めた。第 1 に、青山学院大学が運用する e-learning カリキュラムに関して、 従来の期間より長期の学習履歴データを対象とした分析でも、同様の高次レベルの規則性の存在を示唆する結果が得られた。当該成果を、査読有英語論文(第 1 著者)1 編として、2011 年に公表した。第 2 に、従来より多くの e-learning カリキュラムの学習履歴データを分析対象とした。その 1 つが、筑波大学医学部が主体となり、大学間連携の形態で運用されている「がんプロフェッショナル育成講座」e-learning カリキュラムである。当該カリキュラムの、2011 年度の学習履歴データの提供を受け分析した結果、やはり類似の高次レベルの規則性の存在を示唆する結果が得られた。当該成果を、査読有英語論文(第 1 著者) 1 編として、2013 年に公表し、併せて口頭発表した。一方、筑波大学留学生センターの日本語・日本事情教育用 e-learning カリキュラムについては、2011 年度その構築に携わり、カリキュラムに関する査読有紀要論文 1 編を 2012 年に公表したものの、システムの本格稼働タイミング他の問題で、高次規則性の存在を確認する対象に含めることはできなかった。
|