2011 Fiscal Year Research-status Report
ICTを活用した大学生向けのクリティカルシンキング演習教材の開発
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23501173
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
若山 昇 帝京大学, 法学部, 准教授 (90439589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 博芳 帝京大学, 理工学部, 准教授 (40240519)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | クリティカルシンキング / ICT / 教材 / 授業 / ヒアリング |
Research Abstract |
1.研究の概要:日本の大学卒業生は,クリティカルシンキング(論理的思考力)が弱いといわれている。日本の大学生向けの演習教材がほとんどないため,授業に組み込むことさえも難しい。そのため本研究は,大学生向けクリティカルシンキングの演習教材を開発すべく,以下の課題に取り組む。(1) クリティカルシンキングの演習教材の開発・普及に関する課題を明らかにする。(2) クリティカルシンキングの演習教材とその演習方法を研究開発する。 (3) より高い学習効果を得るため演習教材にICT(Web,動画,オンデマンド等)を活用する。(4) 研究成果を,印刷物,Webや学会を通して社会・国民に公開する。2.研究計画・方法:ヒアリングや質問紙調査を行い,開発すべき演習教材を明確にして,演習教材の開発を行う。また,インストラクショナル・デザイン・モデルのADDIEモデルに沿って,演習教材の開発を,4年間かけて進める。即ちAnalyze(分析)Design(設計)Develop(開発)Implement(実施)Evaluate(評価)の順に行う。開発された演習教材は,教員間でのニーズが高いので,印刷物・Web等により公開し,さらに学会・研究会を通して広く知らしめる。3.平成23年度の実績:平成23年度には、教材開発・普及に関する課題を明らかにするべく,実態調査・現状分析を行なった。 (1) 文献調査・Web検索を通してクリティカルシンキングの授業に関する研究情報,実施状況,利用教材情報などの収集を行なった。(2) さらに,これらのクリティカルシンキングの研究・教育を行なっている大学教員10名に対してヒアリング調査を行った。(3)現在、ヒアリングの内容について分析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
なぜなら、ほぼ当初計画通り進んでいるからである。具体的には、1-2カ月に1回ずつ研究会を開催しており、その都度、研究の状況、問題点、対策、方針などを検討している。なお、研究会は、概ね金曜の18:00から、参加者にとって便利な新宿で開催している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在進行中のヒアリングデータの分析を進める。これを踏まえて、質問紙調査・学生へのヒアリングを検討する。これらにより、大学におけるクリティカルシンキングの授業の現状、教材開発・普及に関する具体的な必要性及び諸課題の明確化を進める。さらに、必要とされる具体的な教材及び演習方法の明確化を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度に予定していた大学教員へのヒアリングは規模を拡大して行い、質問紙調査・学生へのヒアリングは次年度以降に検討することとした。繰越額は次年度以降に使用する予定である。研究の全体計画の変更はない。
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Research Products
(5 results)