2011 Fiscal Year Research-status Report
クラウドコンピューティング環境による次世代eラーニングスタイルに関する研究開発
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23501178
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Research Institution | Cyber University |
Principal Investigator |
平澤 茂一 サイバー大学, 総合情報学部, 教授 (30147946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 美知子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (70148229)
玉木 欽也 青山学院大学, 経営学部, 教授 (40188420)
中澤 真 会津大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (40288014)
小泉 大城 サイバー大学, 総合情報学部, 講師 (20386709)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | eラーニング |
Research Abstract |
平成23年度は,クラウドによるサービスのうちで特に仮想化デスクトップのeラーニングへの活用,というテーマを取り上げることとした.まず,4-6月で研究分担者で協力しながら仮想化デスクトップによるシステムの実験環境の構築を行った.7月以降は,研究分担者の所属する計4大学の被験者のべ30名程度を対象に,同環境を使ってeラーニングに特有と思われる基本的な操作,およびネットワーク回線の品質(遅延および帯域)のデータ測定を行い,ユーザビリティ中心の評価を行った.ここで,基本的な動作とは,(1)ブラウザによるログイン,(2)掲示板への書き込み,(3)ワープロソフトによる簡単な文書作成,(4)動画視聴の4種類である.その結果,仮想化デスクトップ経由の操作についてのユーザビリティは,ネットワークの遅延の影響を受けやすいこと,情報リテラシーの相対的に高いユーザであれば,ワープロソフトによるレポート作成程度まで活用可能であること,また,動画の再生等,大量のネットワークトラヒックを伴う操作はユーザビリティの評価が低いこと,など,これまで知られていなかった傾向が明らかとなった.こうして得られた研究成果は,平成23年度中に論文発表2件,および学会発表5件を行うことで取りまとめ,公表した.今後の課題は,クラウドサービスには今年度取り上げた仮想化デスクトップ以外にも様々なサービスがあるため,それらのサービスとeラーニングの関連をどのように明らかにするか検討していくことにあると思われる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
震災の影響で予算の執行が遅れたものの,実質的には当初の予定の半分の期間で研究費申請時に明記していた研究計画を達成することができた.
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度に取り上げた仮想化デスクトップ以外にもクラウドサービスは様々に存在する.平成24年度以降は,これらのサービスのうちでeラーニングに関連が深いと思われるサービスを取り上げてユーザビリティの評価を行っていく計画である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度以降は,平成23年度に構築した実証実験環境をもとに,一部機器を購入して機能の追加を行う計画である.このようにして構築した新しい実証実験環境を用いて,eラーニングの環境として利用した場合のユーザビリティの評価を行い,論文投稿,学会発表を行う費用として使用する計画である.
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Research Products
(7 results)