2012 Fiscal Year Research-status Report
クラウドコンピューティング環境による次世代eラーニングスタイルに関する研究開発
Project/Area Number |
23501178
|
Research Institution | Cyber University |
Principal Investigator |
平澤 茂一 サイバー大学, 総合情報学部, その他 (30147946)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 美知子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (70148229)
玉木 欽也 青山学院大学, 経営学部, 教授 (40188420)
中澤 真 会津大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (40288014)
小泉 大城 サイバー大学, 総合情報学部, 講師 (20386709)
|
Keywords | 教育工学 / eラーニング / 電子書籍 |
Research Abstract |
平成24年度は,前年度に引き続き次世代eラーニングスタイルの検討を行った.特に学習者が電子書籍を使用しながらeラーニングにより学習する場合について,検討を行った.具体的には英語,統計,情報基礎といった科目を想定し,学習者がこれらの科目をオンライン環境ではeラーニングで学習し,オフライン環境では電子書籍により自習を行う,という学習スタイルを取り上げ,実際に電子書籍を試作して教員や学生による評価を行った. その結果,想定する科目によって同じ電子書籍でも様々な技術仕様が考えられることが明らかとなり,その仕様に依存して教員や学生の評価もかなり変わってくることがわかった.技術的な面も含めた電子書籍の仕様としては,モバイル端末も含めた複数OSへの対応,音声や動画のファイル形式,図表の簡便なオーサリング方法,電子書籍教材としての文章記述法,章末問題の出題形式などが検討課題となった. これらの項目について,オンライン環境ではいくつかがLearning Management System(LMS)で実現可能であるが,学習者がオフライン環境の電子書籍に移行したときに違和感なく学習が続けられるようにするにはどのような実装であるべきかについて,いくつかの知見が得られた. 以上の検討で得られた成果は,平成24年度中に研究分担者の所属大学2校で公開フォーラムを2回開催して広く共有を図るとともに,平成24年度中に査読付国際会議で1件,国内学会で計6件の学会発表を行った.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要で述べたとおり,平成24年度中に公開フォーラム2回を開催し,さらに査読付国際会議で1件,国内学会で計6件の学会発表を行っている.
|
Strategy for Future Research Activity |
平成24年度まででeラーニングや電子書籍による次世代の学習スタイルに関する基礎的な検討はかなり進んだ.このため,最終年となる平成25年度は実際のシステムや教材を本格的に実装し,評価実験を行う予定である.その結果を関連学会で研究会を設置して幅広い議論や知見の普及を図る予定である.また,平成23, 24年度と同様,研究分担者の所属大学を会場に公開フォーラムを行うとともに,積極的に学会発表も行う予定である.
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度からの繰り越し予算が少なからずあるが,これらは平成25年度に制作予定の試作用eラーニングシステムや電子教材の開発費用に充当する予定である.また,関連学会における公開フォーラムの開催費用としても支出予定である.
|
Research Products
(12 results)