2011 Fiscal Year Research-status Report
モバイル環境におけるプロジェクト型教育支援システムの構築
Project/Area Number |
23501179
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
山岸 芳夫 金沢工業大学, 情報学部, 准教授 (60290087)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | プロジェクト型教育 / オープンソース / モバイル環境 / e-Learning / m-Learning / Project-based Learning |
Research Abstract |
本研究ではオープンソースの学習管理システム(LMS)、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、グループウェア(GW)を連携させ、モバイル環境に対応したプロジェクト型教育を支援するシステムの構築を目標としているが、平成23年度はシステムの構築を中心に研究を行った。計画ではGWとしてPHPGroupWareを利用する予定であったが、その派生プロジェクトであるeGroupWareの方がサポートなどの面で優れていると考え選択した。また、当初はモバイル端末からのアクセスはWrapperプログラムを介して行う予定であったが、シングルサインオン環境への対応が困難であり、また現在普及が急速に進んでいるスマートフォンでのリッチなWeb体験にも対応できないことから、Wrapperの開発は断念した。その代替として、LMSのMoodleについてはVersion 2.1移行で利用できるスマートフォン用のテーマ「MyMoodle」を用い、eGroupWareについては独自にモバイル向けのテーマを作成して、モバイル環境からのアクセスを可能とした。OpenPNEはデフォルトの状態で携帯電話(フィーチャーフォン)からのアクセスは可能だが、スマートフォンに完全に対応していないため、スマートフォン向けのCSSを導入することとした。CASについてはデフォルトでスマートフォンに対応している。現在はこれらをCASを用いてシングルサインオンでシームレスに運用できる環境がほぼ構築されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度は主にシステム開発に注力する予定であったが、現状でシステム開発はほぼ完成に近く、現在は動作上の個々の問題を一つ一つ解決している状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は運用試験に向けてシステムの完全稼働を目指し、夏ごろを目処に一つのプロジェクト活動について運用試験を開始する予定である。また、これによって得られたデータを分析してPDCAサイクルを回し、来年度は複数のプロジェクト活動で運用試験を行うことを考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成23年度は環境の構築に注力したため、謝金の使用や国内、国外での成果発表等をあまり行っておらず、使用していない旅費分として繰越金409千円が発生した。現状では開発及び運用のための機材はほぼ揃えており、平成24年度では主に消耗品や運用試験に伴う謝礼や人件費、及び学会、国際会議等で研究成果を発表するための旅費として、繰越金を含めた合計1,409千円の研究費を使用する予定である。
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