2013 Fiscal Year Annual Research Report
高校教科「情報」の実態調査と大学初年次の情報リテラシー教育に関する研究
Project/Area Number |
23501184
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
山崎 初夫 名城大学, 理工学部, 教授 (60174645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 幸正 名城大学, 情報センター, 教授 (20076756)
村上 広一 名城大学, 経営学部, 准教授 (40387767)
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Keywords | 高校普通教科情報 / 大学初年次情報教育 / ICT操作スキル / 新入社員のICTスキル / アンケート調査 |
Research Abstract |
平成25年度は以下の内容を実施し、内容を検討した。 (1)「企業へ入社時の新入社員の情報通信技術(ICT)スキル等のアンケート調査」についてまとめ、教育システム情報学会第38回全国大会で「新入社員に必要なコンピュータ知識やICT能力に関する研究―企業へのアンケート調査による集計結果―」で報告した。その結果、基本的な情報通信技術(ICT)操作スキルの重要性(特に表計算ソフト(Excel 等)操作スキル)が比較的高いことが示されたことから、なお大学での教育が必要であると考えられる。 (2)「新入生に対するコンピュータの知識やスキルの修得度のアンケート調査」についてまとめ、「平成25年度電気関係学会東海支部連合大会」で「愛知県の高校と大学1年生に対して行った教科「情報」に関するアンケート分析」で報告した。その結果、高校の実施状況に比べ新入生の学習状況は低い傾向が示され、本学の情報リテラシー教育の内容を見直す必要性が明らかになった。 (3)これまでの3年間のまとめとして、情報処理学会研究会で「大学在学中に修得すべきICT活用能力等に関するアンケート調査結果」で報告した。その結果、高校で履修した内容が学生には定着していないことが考えられること、ICT操作スキルは大学卒業時に必要であると考えられること、操作教育だけでなく、社会人基礎力(マナーや情報活用能力など)の育成やICT知識やスキルの向上のための授業も必要であり、それらを活用できる統一したカリキュラムの検討が必要で、そのためには初等教育と専門教育の融合が必要と考えられることなどが明らかになった。 (4)これまでの調査結果と分析結果をまとめてWebサーバ上に報告書として掲載したため、当初計画していた報告書の冊子化を中止した。 (5)平成25年度からの共通教科「情報」の実施により、新たに高校の現状調査と大学初年次の情報教育を見直す必要性が明らかになった。
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