2012 Fiscal Year Research-status Report
可視化インタプリタを活用するCプログラミングeラーニングコンテンツの構築
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23501196
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Research Institution | Tsuyama National College of Technology |
Principal Investigator |
大西 淳 津山工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (60311073)
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Keywords | 国際情報交換 |
Research Abstract |
本研究の最終的な目的は,研究代表者が独自に開発してきたC言語プログラムの動作過程を可視化するツールが,プログラミングを効果的に自学自習するためのeラーニングサイト構築の有力なコンテンツとなりうるか否かを判断することである。このような目的の下,事前の研究計画では,平成24年度の年度目標として,①平成23年度までの成果の一部を論文として公表する,②平成23年度に遅延してしまったWebアプリケーション化の作業を継続する,③Webアプリケーション化されたツールの使用を前提とするeラーニングコンテンツの作成を行う,という3点を掲げていた。 このうち,①については,計画通り実行し,論文として出版することができた。また,②については,Webアプリケーション化したツールを実装して実際の教育に供するためのeラーニングシステム「TSUNA-TASTE」の開発を進捗させることができ,その成果を国際会議で発表することができた。さらに,③については,eラーニングコンテンツ化するプログラミング実習の基本コンセプト「学生に成功体験を得させる」ことについて,その教育効果の高さを確認し,文書化して公表した。 しかし,年度目標②の中心的課題であるツールのWebアプリケーション化については,完全には実現することができなかった。前年度の成果である,厳密な文法に則って解析し,実行することができるようになったツールをもとに,平成24年度は,解析結果である構文木をトレースしてその内容を可視化する一部機能を実現した。しかし,C言語の文法で記述可能なすべての動作について可視化することはできていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の最終的な目的は,研究代表者が独自に開発してきたC言語プログラムの動作過程を可視化するツールが,プログラミングを効果的に自学自習するためのeラーニングサイト構築の有力なコンテンツとなりうるか否かを判断することである。この中で,eラーニングサイトそのものの開発やコンテンツ作成のための基本コンセプトの有効性の確認は順調に進んでいる。しかし,肝心のツールのWebアプリケーション化が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,まず,平成24年度の成果の一部であるプログラミング実習の基本コンセプト「学生に成功体験を得させる」ことの教育効果の高さについて,論文を作成して公表したい。また,プログラミング実習の1テーマとして考えている自転車ロボットの制御プログラミングについても検討を進めたい。 そして,遅れているWebアプリケーション化を進める。このWebアプリケーション化については,これまで,Adobe Flashの利用を前提に開発を進めていたが,現在は,HTML5の利用も有力になっている。そこで,適切な開発プラットフォームについても検討したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度の成果の一部であるプログラミング実習の基本コンセプト「学生に成功体験を得させる」ことの教育効果の高さについて論文にまとめる予定であるが,その投稿費用や学会発表に研究費を使用したい。その他,eラーニングコンテンツに関する研究が進捗すれば,その公表に使用したい。 その他,平成22年度に購入したサーバのOSなど,バージョンアップが必要な部分があるので,そのために使用する可能性がある。
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Research Products
(3 results)