2011 Fiscal Year Research-status Report
江戸時代における地域医療研究 ~岡山県邑久郡の中島家をもとに~
Project/Area Number |
23501206
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
松村 紀明 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 助教 (00422379)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町 泉寿郎 二松學舍大學, 文学部, 准教授 (40301733)
梶谷 真司 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (50365920)
酒井 シヅ 順天堂大学, 医学部, 名誉教授 (00053033)
鈴木 則子 奈良女子大学, 生活環境学部, 准教授 (20335475)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 地域医療 / 医史学 / 科学史 / 岡山藩 / 在村医 / 医学史 |
Research Abstract |
当該の平成23年度は夏と春の2回、それぞれ数日にわたって本研究プロジェクトのメンバーによる合同調査(岡山県)を集中的に行い、研究対象の中島家(岡山県瀬戸内市)およびその周辺、関連する図書館・資料館などの公的機関を集中的に調査した。具体的な調査場所・対象とそれぞれにおける主要な成果は次の通りである。・中島家の蔵書:蔵書の内容および蔵書構成の分析により、中島家の医学知識の修得過程・系統について明らかにするための基礎データの構築、基礎資料の収集ができた。・周辺(岡山県内)の医師宅跡・墓地・神社など:中島家の代々の医師達が影響を受けた医師、中島家の出自である巫女に関する神社・神社跡などの調査、中島家に関連する(代診などを行った)医師宅・墓地の調査を行った。中島家の一族内における医業の位置付けや岡山藩の宗教政策との関連や近在の他の在村医との関連について、明らかにするための基礎データの構築、基礎資料の収集ができた。・岡山市立中央図書館、岡山県立記録資料館など:岡山県内の他の在村医と比較するための資料探索を行い、近在の外の在村医と比較するための基礎資料(他の在村医に関連する古文書)収集ができた。 上記をふまえプロジェクトメンバー各員がそれぞれの興味関心・専門に基づき、それぞれの基礎データ・基礎資料の収集と平行して、基礎データ・基礎資料の解読・分析を開始している。資料収集や分析の具体的な成果については、別途記載の業績により順次公表している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度(平成23年度)は夏・春にプロジェクトメンバーによる合同集中調査を行ったが、いずれの調査もほぼ事前の予定通りに実施することができ、中島家の蔵書調査、周辺(岡山県内)の医師宅跡・墓地・神社などの調査、岡山市立中央図書館、岡山県立記録資料館などの調査においても、ほぼ予想通りの資料・データを収集することが出来た。順次学会発表も行いつつある。 今後、プロジェクトメンバー各員がそれぞれの興味関心・専門に基づき、収集した資料・データの解読・分析を行うための準備が出来たと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の最大のポイントは在村医(地域医療)について様々な角度から明らかにすることであり、そのためには今後も多角的な資料ならびにデータの収集が不可欠である。平成24年度以降も、基本的に夏・春にそれぞれ集中的にプロジェクトメンバーによる現地(岡山県)において合同調査を行い、資料ならびにデータの収集を行う。平行して、プロジェクトメンバー各員がそれぞれの興味関心・専門に基づき、収集した資料・データの解読・分析を進めてゆく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
上記の方策に基づき、現地(岡山県)における合同調査に関連する諸費用(旅費・滞在費など)が研究費の主要な使途となる。この調査は、プロジェクトメンバーの所属機関(主に大学などの研究教育機関)の都合も鑑み、夏・春の2回を計画している。また併せて、収集した資料・データの解読・分析に必要な機器・書籍などの購入や謝金も研究費の使途となる。
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Research Products
(10 results)