2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23501223
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
伏見 裕利 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 准教授 (30313620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 かつ子 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 教授 (50225570)
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Keywords | 民間薬 / 伝統医学 / 現地調査 / 北陸地区 / データベース |
Research Abstract |
日本の北陸地方で使用されている民間薬について、福井、石川、富山県を中心として現地調査を行い、実際に使用されている市場品を入手した。その結果、ドクダミやゲンノショウコ等とともに、複数の民間薬を混ぜた健康茶が数多く流通することを明らかにした。富山県では特に熊胆と呼ばれる、熊の胆汁を乾燥したものが有名で、六神丸や熊胆円などの配置薬に配合されていることから、熊の行動様式をはじめ、熊胆の採集法、熊胆の作成方法などについて現地調査を行った。 入手した民間薬は、すべて写真撮影を行い、富山大学和漢医薬学総合研究所の民族薬物資料館の標本番号を付与し、標本ビンに保存している。得られた内容は、民族薬物資料館で発行しているニュースレターを通じて公表している。本ニュースレターはホームページからPDFファイルをダウンロードできるようにしている。この他、民族薬物資料館の目録を作成しており、得られた内容を本書に挿入している。また、ひらまき☆ときめきサイエンス事業に採択されたことから、日本の民間薬について、中高生を対象として2日間にわたり公表を行っている。 この他に『経史証類大観本草』の翻訳を行い、専門的な考察を加えた後に証類本草データベース(http://ethmed.u-toyama.ac.jp/honzou/)で公表している。民間薬の個々のデータについては、民族薬物データベース(http://ethmed.u-toyama.ac.jp/Search_jp/)のデータに反映させている。
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