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2014 Fiscal Year Research-status Report

東北地方日本海沿岸地域における湖沼堆積物を用いた歴史時代の環境変遷復元

Research Project

Project/Area Number 23501239
Research InstitutionJoetsu University of Education

Principal Investigator

山縣 耕太郎  上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (80239855)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2016-03-31
Keywords湖沼堆積物 / 歴史時代 / 環境変遷 / 東北地方日本海沿岸 / 環境同位体 / 火山灰編年 / 人為的インパクト
Outline of Annual Research Achievements

今年度は,新潟県佐渡市加茂湖において調査を行う予定であった.しかし,調査で使用する船舶の業者と日程の調整がつかず,平成26年度中に調査を行うことができなかった.このため,この調査で採取した試料を分析することもできなかった.そこで,加茂湖における調査に関わる準備作業を進めた.調査対象地域に関する文献や自然環境に関わる資料,情報の収集を行った.佐渡島は,江戸時代から近代にかけて金採掘の盛衰に関連して経済状況や人口などが大きく変化している.今後,こうした社会状況の変化と堆積物の特性変化との対応関係を検討する.
現地調査に加えて昨年度までに採取した試料の分析を進めた.粒度組成,密度,帯磁率など物理的な特徴に関しては分析を終了した.化学的な特徴や年代試料の分析依頼は次年度に進める.分析結果について,まだ十分に整理を行えていないが,各湖沼において,周辺の環境変化の影響を反映していると思われる粒度組成の変化が認められた.頚城湖沼群の朝日池においては,洪水堆積物と思われる白色層が,近代に入って堤防で閉め切られることによって消失することや,周辺の砂丘地の開発の影響と考えられる堆積物の顕著な粗粒化が認められた.今後,年代試料の分析結果とあわせて,周辺の土地被覆変化などとの対応関係を検討していく.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成26年度には,夏季に,新潟県佐渡市加茂湖において調査を行う予定であった.しかし,調査で使用する船舶の業者と日程の調整がつかず,調査を行うことができなかった.このため,この調査で採取した試料を分析することもできなかった.その結果,補助事業期間の延長を申請して,認められた.一方で,すでに調査に関わる準備作業は進めているので,今夏に調査を実施することは可能である.また,分析作業についても加茂湖を除くと物理的な特性の分析を終えているので,今年度は化学的な特性と年代に関する分析を終了させ,研究結果をとりまとめる予定である.

Strategy for Future Research Activity

推進方策は,当初予定と大きく変更はなく,予定していた内容で,昨年度実施できなかった研究内容を実施する.平成24年度中に調査を行うことができなかった加茂湖の調査を今年度行う.すでに調査に関わる準備作業は進めているので,今夏に調査を実施することは可能である.また,実施できなかった加茂湖の試料を含め,残った分析作業をすすめる.加茂湖を除くと物理的な特性の分析を終えているので,今年度のうちに化学的な特性と年代に関する分析を終了させ,分析結果を整理して,研究結果を取りまとめる.

Causes of Carryover

今年度は,夏季に,新潟県佐渡市加茂湖において調査を行う予定であった.しかし,調査で使用する船舶の業者と日程の調整がつかず,平成24年度中に調査を行うことができなかった.このため,この調査で使用する予定であった旅費,船舶の借上げ費などが使用できなかった.また,この調査で採取した試料を分析するために使用する予定であった分析補助の謝金および年代測定の費用についても使用することができなかった.

Expenditure Plan for Carryover Budget

平成24年度の夏季に行う予定であった新潟県佐渡市加茂湖において調査を行う.平成25年度においては,早い時期から船舶業者と調整を行い,必ず調査を実施する.助成金は,調査旅費で20万円と調査補助費で10万円使用する予定である.また,この調査で採取した試料について分析を行うために,分析補助の謝金として8万円を使用する.また,年代測定のため25万円を使用する予定である.

  • Research Products

    (3 results)

All 2014

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 高田城下町と関川2014

    • Author(s)
      山縣耕太郎
    • Journal Title

      河川文化

      Volume: 68 Pages: 4-5

  • [Presentation] 高田城下町の形成と近世の水害2014

    • Author(s)
      山縣耕太郎
    • Organizer
      東北地理学会
    • Place of Presentation
      山形大学
    • Year and Date
      2014-10-11 – 2014-10-11
  • [Book] ぶら高田2014

    • Author(s)
      浅倉有子,山縣耕太郎,矢部直人,志村喬,茨木智志,花岡公貴,荒川将,泉豊
    • Total Pages
      48
    • Publisher
      北越出版

URL: 

Published: 2016-05-27  

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