2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23501250
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
吉野 和子 (漆原 和子) 法政大学, 文学部, 教授 (00101329)
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
|
Keywords | カルスト化 / 鍾乳石 / 南大東島 / 年代測定 |
Research Abstract |
2011年度は、南大東島での現地調査を実施した。現地調査はスロベニア、ポストイナのカルスト研究所Tadej Slabe、Martin Knez氏と、北海道ひがし大雪博物館、乙幡康之、および代表者 吉野和子でおこなった。 南大東島では洞窟内の鍾乳洞を複数切断して、ベルゲン大学へ送付した。今後ウラニウムシリーズによる年代測定をStein Erick Lauritzenがおこなう。 現地調査による洞内の断面図測量および海岸の溶食地形測量とウラニウムシリーズによる鍾乳石の年代測定を加えてモデル化することについての話し合いを沖縄でおこなった。かつ沖縄本島の石灰岩溶食地形と関連性についても議論した。一方ではその後、測量図の製図、空中写真による地形分類など基礎的データ作りをおこなった。時間軸を入れた南大東そのもののカルスト地形の形成過程を明らかにする準備はほぼ整った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
南大東島での現地調査は順調に進み、年代測定用の鍾乳石もベルゲン大学に送付中である。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後、鍾乳石サンプル6個は年代測定をおこなう予定である。来年度は、本年度の不十分な調査の補足のために現地調査をおこなう。最終年度にはカルスト化もモデルの構築をおこなう。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2012年度は、2011年度の補足調査のために南大東島での調査をおこなう。年代測定値の結果をみて、2012年度も必要であれば、再度鍾乳石のサンプルを取る。また、南大東島の対比のために2011年度は秋吉台へ調査をおこなったので、2012年度も秋吉台への調査をおこなう予定である。
|