2013 Fiscal Year Annual Research Report
単層培養からの自然発生スフェロイドの特性解明と阻害剤の探索研究
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23501310
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
上原 至雅 岩手医科大学, 薬学部, 教授 (50160213)
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Keywords | 乳がん幹細胞 / ALDH / Her2 / ドキソルビシン / Wntシグナル / 次世代シークエンサー / 遺伝子発現プロファイル |
Research Abstract |
乳がん幹細胞のマーカー候補として、ALDH活性とHER2などが知られている。自発的浮遊細胞のALDH活性の上昇については昨年度報告したが、今年度は、HER2発現やそのリン酸化状態について検討した。その結果、自発的浮遊細胞ではHER2のリン酸化が亢進していることが明らかとなった。そこで、乳がん幹細胞の抗HER2療法を想定し、2種類の低分子量HER2阻害剤(LapatinbとCanertinib)の自発的浮遊細胞の増殖への影響を検討した。自発的浮遊細胞がドキソルビシンなどの抗がん剤に対して抵抗性を示すのに対して、2種類のHER2阻害剤は本細胞の増殖をnMオーダーの濃度で顕著に阻害した。HER2に加えて、Wntシグナル経路も幹細胞性維持に重要なことが広く知られている。次世代シークエンサーを用いた自発的浮遊細胞の遺伝子発現プロファイルの結果からWntシグナル経路の関与が示唆されたため、Wntシグナル阻害剤の影響も検討した。我々が開発したWntシグナル阻害剤IMU-1003を添加することによって、自発的浮遊細胞の増殖が阻害された。HER2阻害剤とWntシグナル阻害剤は、通常培養した細胞に比較して自発的浮遊細胞の増殖を特異的に強く阻害することも明らかとなった。
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Research Products
(9 results)