2012 Fiscal Year Research-status Report
地域における胆道がん死亡の危険因子に関するコーホート研究
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23501326
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
柳生 聖子 愛知医科大学, 医学部, 講師 (50268017)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 正悟 愛知医科大学, 医学部, 教授 (40224901)
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Keywords | コーホート研究 / 胆道がん / 地域集団 |
Research Abstract |
佐久住民における平成15年12月末までの胆道がん死亡(135名:胆嚢がん51名、その他の胆管がん84名)について、ベースライン調査より得られたBMI、既往歴、婚姻状況、食習慣、閉経状況(女性のみ)について、性・年齢調整した比例ハザードモデルにより各因子の分析を行った。 BMIについては、肥満者で胆道がん死亡は上昇していたが有意ではなかった。また、既往歴は、肝疾患罹患者で胆道がん死亡は有意に高値を示したほかは、胆石・胆嚢炎罹患、胃・十二指腸潰瘍罹患、糖尿病罹患との関連は認められなかった。婚姻状況、閉経状況、食習慣(脂っこい物が好き、あるは塩辛いものが好き)については、いずれも胆道がん死亡との関連は認められなかった。 さらに、昨年度に検討した推定栄養素摂取量のうち、エネルギー量、蛋白質、脂質、炭水化物、脂肪酸・不飽和脂肪酸の3分位の推定摂取量、喫煙習慣、飲酒習慣、運動習慣に加えて、便通状況、BMIの3分位、肝疾患罹患の有無、胆石・胆嚢炎罹患の有無を入れたモデルを作成し、性・年齢調整した比例ハザードモデルにより、各因子と胆道癌死亡との関連を検討した。このモデルにおいては、喫煙習慣のあるもの、BMI高値という因子が胆嚢癌死亡リスクを上昇させていたが有意でなかく、他の因子には関連が認められなかった。胆嚢癌・その他の胆管がんと分けて分析した場合も同様の傾向であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本年度については、前年度に予定していたベースライン項目の因子におけるハザード解析は終了し、その検討を実施した。 さらに、現在までに分析した各因子について、単因子の解析のみでなく、関連が予想されるものをモデルにいれて胆道がん死亡との関連を検討することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、さらに詳細な検討を加えて、胆道癌死亡の危険因子を探索するとともに、胆嚢がん、その他の胆管がんに分けて、多重ロジステックモデルや比例ハザードモデルによる分析を行い、年齢を調整した各危険因子の影響や、相互作用について検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は生活習慣のデータ分析を実施し、胆道癌死亡の危険因子を胆嚢がん、その他の胆管がんに分けて探索するとともに、研究成果をまとめる。
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