2013 Fiscal Year Research-status Report
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23510056
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
西村 一彦 日本福祉大学, 経済学部, 教授 (00351081)
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Keywords | 地域間交易 / グラビティ / モンテカルロ |
Research Abstract |
本年度は、中国地域間交易の推定モデルの構築を行った。具体的には、2002・2007年中国地域産業連関表の地域間交易データにおける各地域の経済規模および、地図情報から取得した各地域間の人口加重平均距離より、グラビティモデルのパラメータを推定した。ただし,このパラメータに基づいて推定される地域間交易は実際のものとは異なるうえ、交易の整合性(移入量と移出量との齟齬)は担保されない。そこで,交易の整合性を達成するために、パラメータを、推定時の標準誤差のまわりで乱数を発生させながら,成績の良いものを探索するモンテカルロ手法を開発した。現段階では,100万程度のモンテカルロ試行の中から最も成績の良いものを選び,さらにそのパラメータを中心にモンテカルロ試行を繰り返す方法を用いており,この方法は3地域程度の問題には非常に有効であることを確認した。また,今後,より他地域の問題に対応するべく,マルコフ連鎖モンテカルロ的(とくにシミュレーテッド・アニーリング)手法が有効であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
8地域を3地域に集計したバージョンではあるが、実際の地域間交易のデータを用いてグラビティモデルおよび、今回開発したモンテカルロ法を実装している。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる平成26年度は,環境データを組み合わせることで,環境保全に関する地域間波及効果の分析を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
謝金の支出において,当初予定より少ない金額となったため,小学の未使用額が発生した。 平成26年度の計画に変更はなく,未使用額も含め,当初予定通り使用する。
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