2013 Fiscal Year Annual Research Report
農薬分解産物ニトロフェノールの副腎・生殖毒性機構と乳癌活性化リスクに関する研究
Project/Area Number |
23510073
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
渡辺 元 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (90158626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田谷 一善 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (60092491)
永岡 謙太郎 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (60376564)
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Keywords | ニトロフェノール / 環境 / 生殖毒性 / ディーゼル排気ガス |
Research Abstract |
脳の性分化に対するニトロフェノールの影響を解析するために、出生直後24時間以内の雌ラットに4-nitrophenol(PNP)を種々の量皮下投与した。その結果、高濃度(100mg/kg body weight)では急性毒性によりラットが死亡したが、急性毒性が表れない中濃度(10mg/Kg)及び低濃度(1mg/kg)では、対照群と同様に春機発動を迎え、性成熟後も発情周期を回帰したことから、脳の性分化には顕著な影響を与えないものと判断された。 また、肝臓におけるERα、AhR、GST、CYP1A1のmRNA発現に対するPNP投与の影響を21日齢の雄ラットを用いて検討した。その結果、200mg/kgの3回胃内投与によって、ERα、AhR、GSTのmRNA発現が有意に上昇し、CYP1A1のmRNA発現には影響が見られなかった。
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